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冬馬君の夏  作者: だかずお
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傷つく冬馬君


ー 傷つく冬馬君 ー




その日の夜 思ったことは、あー明日学校行きたくないだった。


変な噂、されるんじゃないか

スーパーであんな

あああああ

一人ため息をついて昼間の幸福気分はどこへやら


まあ、いいや気にしたってしょうがない こんな時はきみ子の真似だ屁してやる プス~ 出なかった。

あの二人はよくあんだけ、ならせるな

と変な感心をしてその日は眠りについた。

あーこの瞬間たまらないんだけど、悩みがある夜なんかは考えては少しため息をつく、みんなそうなんだろうか?

そんな事を考えながら目をつむり夢の中。



翌朝 、冬馬君は学校に行く道のり気が重い

ああ、帰りこことおるのは何時間後だ、一人かぞえて三十分アニメ何回ぶんだとか考えながら歩いた。



学校では、クラスメイトの山ちゃん、

三郎君と話して楽しんでいた、やはり似たような空気感の二人とは話やすい。

良かった別に何も言われず

少しホッとし、

授業はどんどん終わり残りわずかなとこまできた。

終わるたびに帰りが近づいてる感覚が嬉しくもある。


あー今日もなにもなく平和に帰りたい

そんなことを思った矢先



後ろから声が


昨日、冬馬君スーパーですごい挙動不審だったよ


ドキッ 心臓が破裂しそうになった。

そこから自分の話になってるみたいで気が気じゃない冬馬君。

心臓はバクバクなっていた。


「あはは、そうなんだ なんかあいつ気持ち悪いもんな」



ズキン



ショックだった、そんな風に思われてたんだ、平和な気持ちは一変一気に落ちこんでしまった。

突如嵐の中に放り込まれたよう

その言葉はまるで心臓に何かを突き刺されたようだった。


そして、クスクス 笑い声が。

心の中 大きなため息をついた。


ふうーっ。

もう僕のこと言うのはやめてくれ。

そう心の中願った。



しかし話はまだつづいていた。


「確かに、居ても居なくてもあんま存在してる意味ない奴だよな」

あははは


ズキン

ショックだった

心臓はバクバク 心の中で

大きな大きなため息をついた冬馬君。

ハァー悩む種が出来てしまった。

そんな気分だ。


最後の授業のチャイムはなりその日の学校は終わった。

帰れる時間なのに気分はまったく嬉しくなかった。


帰り道、慎司と帰ったけど、会話は適当に相づちをうって、まるで耳に入らない。

慎司は結構うとくて、冬馬君が落ち込んでるなどは分からない。


「じゃあ」


「じゃ」


ふぅー またもため息をついた。

学校が終わって帰れるのに気分は重い。



なんだか、家に帰りたい気分じゃなかったので川辺に座って 川の流れるのを眺めていた。



自然に涙がこぼれてしまった。

そして、すぐさま見られないように腕で拭った。



そんな時だった。

後ろから


「冬馬君」


振り返ると、あのコンビニのお兄さんが立っていた。


「あっ、どうもこんにちは」

冬馬君は目が赤くなったのを見られないようにあまり目を合わせなかった。



お兄さんはすぐに冬馬君が元気のないことに気がついた。


「座っても?」


「あっ、はい」


二人でしばらく黙って川を見つめていた。


沈黙に気まずくなり

冬馬君が口を開いた

別に今は気になりもせず、どうでもいい質問だったのだが、何故か沈黙が気まずく

「今日は仕事休みですか?」

と質問した。


「うん、休みでちょっと顔出しに、今帰るとこだったんだ、そしたら冬馬君がいて」


「あっ、そうですか」


やはり、こうゆう気分の時はあまり話をする気がしなかった。


すると暫くの沈黙の後

「何かあったの?」

お兄さんの突然の質問にビックリした

冬馬君。


「えっ、あっ」

言おうか、どうか一瞬悩んだがお兄さんになら聞いてもらいたいと思い話すことにした。


「実はクラスメイトに存在してる意味がないようなこと言われて」



「そうか、それで今日はそんな顔してるんだ」とお兄さんは微笑んだ。



なんだか、人に話せたことで少しホッとした気がした。


「で、冬馬君は自分でその友達が言ったことを信じてるの?」


「えっ?」


「自分で自分が存在してる価値のない人間だって信じてるの?」


「えっ」冬馬君は一瞬躊躇した。

僕に価値なんてあるのかなぁ?

でも価値のない人間なんていない、

みんな

それぞれ価値がある そう思う。

そしたら、自分にだって 価値がある。

そうに決まってる。



冬馬君は首を横にふった。



お兄さんは、微笑んだ。

「だったら、その友達はおかしなこと言ってるんだから傷ついて悩むのは変だよ」



「冬馬君はきっと、友達に言われたことより、自分でそうかもしれないって相手の言ったことを自分で信じたから傷ついたんじゃないかな」



「僕も、冬馬君と一緒でこの世に価値のない人間なんていないと思うよ、みんなそれぞれ違うし、同んなじ人間なんていない、それぞれが素敵な価値を持ってる」



「生きてると色んなことあるよね、時には人に凄く傷つくこと言われたり、されたり きっとみーんな体験してるんじゃないかな」


「お兄さんも?」


「そりゃあ、そうさ。色々いじめられたり馬鹿にされたりもしたよ、

その時は辛いかもしれない、でもそういう経験もいつか必ず自分の為に生きる時がくるよ それに冬馬君は僕の自慢の友達さ、価値がないわけないよ」


冬馬君はそれを聴き嬉しくて泣きそうになった。



「お兄さんありがとう」


なんだかちょっぴり勇気がわいた。

元気が出てきた。



そうだ、言いたい人には言わせとこう

思いたい人には思わせとけばいいじゃないか、誰に何を言われようと、されようと自分の価値が変わるわけないじゃないか。



えいえいやー 冬馬君は立ち上がった。



「また、いつでもなにかあったら僕は冬馬君の味方だよ」



「僕もいつでも、お兄さんの味方だよ」



「ありがとう」

二人は笑いあった。



僕はお兄さんに挨拶して家に向かった。



そうは、言っても溜息はまだでたが、気持ちは随分軽くなった。



そして少し自分が大きくなった気がした、強くなった気がした。

それが嬉しかった。



夕日に向かって



「冬馬ファイ ファイ」

1人叫んでいた。




優しい鳴き声で鳴く虫達が応援してくれてる様で嬉しく ちょっぴり涙がこぼれた 夏の夕暮れ。



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