根性の奇跡〜可愛く思う日々〜(ルイ様)
根性の奇跡〜毎日大好きと言い続けたら、溺愛が始まりました〜のルイ様目線です。
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「大好きです!」
入学の日に廊下を歩いてたら、急に声をかけられた。それが全ての始まり…
「おはようございます!ルイ様大好きです!」
僕の毎日はこの声をかけられる所から始まる。初めて出会ってから飽きずに毎日。
「おはよう。ありがとう。毎日元気だね。」
僕は毎日軽く流すように返事をしていた。
正直見た目のせいか、幼い頃からよく女性には声をかけられる事が多く『あぁ、またか。どうせ、飽きて別の人を追いかけるんだろ』と内心思っていた。
それなのに彼女は毎日毎日…
「ルイ様大好きです!」って伝えてくる。
半年も続く頃には『あれ?今日はいない?』と僕は朝から彼女を探す様になっていた。
「あ!おはようございます!ルイ様大好きです!寝坊してしまって朝の挨拶できないかと思いました!」
「別にいいのに」
そっけなく返したが『あぁ、寝坊したのか。髪がぴょんと跳ねてて可愛な』と内心思ってしまった。
毎日「大好きです!」と笑顔伝えてくる彼女の事が、家で飼ってる犬のマリーに見えて可愛く思えていた。
そんなある日廊下を歩いていると、話し声が聞こえてきてきて『あ、この声は彼女だ』と毎日大好きだと伝えてくる声に気がついた。
「……だから!大好きなんです!」
彼女の声が聞こえた瞬間、僕は勝手に体が動いていた。
彼女の腕を捕まえて…
「僕だけが好きなんじゃないの?」
彼女は目をパチパチしていて、こんな時でも可愛いなって思ってしまった。
「え?ルイ様だけですよ?」
…言ってたよね?
「……?え?聞こえたんですか?!恥ずかしい!毎日毎日頑張るなーって言われてルイ様の事を熱弁してたのです。」
僕は勘違いに気がついた…
「あれ?ルイ様顔色が…」
僕は歩き出した。
「えっ、ちょっと!待ってください!」
彼女の声が聞こえたけど、恥ずかしすぎて歩き続けた時に少し後ろから
「ルイ様!?ルイ様待ってください!あっ!!」
彼女が躓いて、あっと思った瞬間僕は咄嗟に彼女を抱きしめていた。
「え!ルイ様!!!すいません!」
彼女はすぐ離れようとしたが、僕は彼女を離せずさらにギュッと抱きしめていた。
「あの…ルイ様?」
「格好悪すぎる…本当に恥ずかしい…」
勘違いをして責める様な聞き方をしてしまい、さらには怪我をさせてしまう所だった。笑顔の彼女が泣く所何て見たく無いんだ。
そんな事を密かに考えていると、
「ルイ様は誰よりも格好良いです!」
いつもの可愛い声で僕を褒めてくれる。
手を急に掴んだ事を謝る。
「全然大丈夫です!」
僕の腕の中で元気よく返事をしてくれる。聞き間違えて焦ってしてしまったと話す。
「え?え?ん?あれはルイ様のことで!え?焦った??どういう事…」
可愛くてたまらなくて僕は彼女の首元に頭を埋めさらに抱きしめた。
あたたかくて良い匂いがして『あぁ、彼女の事が好きなんだ。』と思った。
そして彼女に可愛く思っている事を伝える。
驚いた顔をして抱きしめていた隙間から、こちらを見ていた。
「………!ルイ様大好きです!」
あぁもう君には負けたよ。
「僕もレティシア嬢が大好きだよ」
彼女に伝える。
彼女は黙ったままだ。
「今までのレティシア嬢が言ってくれた分、僕も毎日大好きって伝えるね。」
毎日言ってくれてた分、僕も君に伝えていくね。
「……もう無理」
なんと彼女は真っ赤な顔をして倒れてしまった。
保健室に運んだり大変な騒ぎにはなったが…
その後、順調に共に過ごしている。
「レティシア今日も大好きだよ」
可愛くて可愛くて大好きな彼女に伝えると、真っ赤な顔をして伝えてくれるんだ。
「私もルイ様大好きです!」
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【後日談】
周りが面白がって彼女の事を
「あ!根性の奇跡!良かったな!」
「根性の奇跡って呼ばないで!もう!やめてほしい!」
恥ずかしがって怒る彼女。
『怒る彼女も可愛い。』と思っているのは僕だけの秘密。




