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清貧に生きる野良神官は魔物退治をしながらお金を稼ぐ夢を見る~改訂にあたってカットしたエピソード集~  作者: 兎野羽地郎


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20/20

デューネとの会話の中で

水の精霊デューネと初めて出会った時のやりとりです。

ベアトリクスだけが知っているジャンヌの心情描写になります。

ある意味貴重な描写なのですが、考えてみたら初対面の、しかも精霊に聞くことではないかもと思い、本編改訂時にこちらへ移動しました。

「ずっと、一人で暮らしているんですか?」


 うん、と頷く。


「寂しくはないのですか」


 ベイオウルフの質問は分からないでもないが、聞くだけ野暮というものだ。


「生まれた時から一人だもの。他の誰かと一緒に暮らすなんて想像もできないわ」


 予想通りの答えが返ってきた。

 皆孤児だから、家族や友達の思い出がある。だから孤児院で暮らすのが寂しいんだ。


「そういうものかなぁ」


 とりわけ家族だけじゃなく知り合いも中の原に居るボニーには、理解できないだろう。

 私にはアンダインが言うことが理解できた。


 私の母は戦争で父を殺され村を焼かれた。一時的な避難場所として使用されていた孤児院に身重のまま逃れてきて、私の命と引き換えに亡くなってしまったらしい。母自身も傷を負っており、私が無事生まれたのが奇跡的なことだったと院長先生に聞かされた。そして、そのまま孤児院で育った。


 私には家族の記憶が無い。当然、家族がいなくて寂しいという感覚もない。院長先生や孤児院の仲間達が家族のようなものだが、時々お母さんやお父さんのことを思い出して泣いている子に寄り添う時も、全てを理解してあげることはできなかった。


 ベアトリクスが私の手を握ってくれているのは、心の内を察してくれたのだろう。

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