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清貧に生きる野良神官は魔物退治をしながらお金を稼ぐ夢を見る~改訂にあたってカットしたエピソード集~  作者: 兎野羽地郎


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中の原衛兵隊女性兵士装備美麗化計画①

美麗化計画は第一章から始まったのですが、本筋とは全く交差しません。今回の改訂に伴い、こちらに移しました。美麗化計画関連は今後数回程度出てくるので、順にこちらに移動させます。

「お久しぶり」


 ブリジットさんだ。


「見て、見て、ネックガード。工作所で新しく作ってもらったのよ」


 私達のものとは違って銀色のメダルが付いている。

 二頭のドラゴンが王冠を頂いた楯の左右に向かい合って立っていて、楯の中央には一の数字が見える。中の原衛兵隊の紋章だそうだ。楯の下のリボンには本来文字が書かれてているのだそうだが、小さいから裏側に刻んだそうだ。


 見せて貰うと、護るべき者のために、と読める。


「この文字は何ですか?」

「衛兵隊のモットーよ」

「護るべき者というのは?」

「町や村の人達よ。私達が守らなければいけない人達」


 淀みのない答えが返ってきた。 


 恰好いいなあ。


 初代王様は中の原で旗揚げした。その時以来のモットーらしい。

 中の原衛兵隊の発祥は最初の王国軍なのだ。現在の王国軍第一兵団とは、町や村の衛兵隊の事を指し、その総括部隊が中の原町衛兵隊なのだそうだ。


「いいですね。女性兵士全員分ですか?」

「そうよ。ベイオウルフのもあるわよ」

「あら、ベイオウルフは一七五の会のやつじゃないの?」

「実は両方あるんだ。でも、衛兵隊の分はまだもらっていない」


 ワイワイと盛り上がっていると、ベアトリクスがなにやら考え込んでいる。きっと悪だくみに違いない。


「次は腕輪とかが欲しいわね」


 ボソリと不遜な事を言う。


「……いいわね。そうね、白銀とまではいかなくとも、銀ね」


 ブリジットさんが早速食いついてくる。


「問題は、どうやって工作所の二人を口説くか、ね」


 二人して額を寄せてひそひそと話し始める。


「簡単だよ。お前さんの給料一年分渡してもらえるなら、全員分作ってやるさ」


 声の主はいつの間にかブリジットさんの真後ろに立っていた工作所の親父さんだ。


 ひっ! と声を上げた二人を見たハンスさんが、両手を広げて大げさに肩をすくめた。


 この町で変なのはオッサンだけではないようだ。



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