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球技大会準備

「それではこれより明日の球技大会に向けての準備を行います。初めに体育委員会と学年委員会は別れて整列してください」


 授業も帰りのホームルームも終わり学校の放課後、全学年の学年委員会と体育委員会は明日の球技大会に向けての準備に参加している。前では体育委員会担当の先生が準備に向けての話を始めている。


「初めに体育委員会は明日に向けての詳細な動き方を説明する。学年委員会はボールやビブスなどの用具の準備をしてもらう。体育委員会は私に、学年委員会は頼中先生について行ってください」


 そして周りの皆が動き始める。俺も周りの皆に合わせ頼中先生の方に移動する。


「それではこれより学年委員会のこれからの動きについて説明する。初めに男子生徒と女子に生徒分かれて活動してもらう。男子生徒はボールや台などの準備、女子生徒はビブスなどの準備をしてもらう。ビブスはすでに職員室に置かれているため女子生徒全員はこれから職員室に移動しビブスを取りに行ってくれ。男子生徒はこれより私と共に体育準備室に移動してもらう。そこで詳細に説明を始める」


 そう言うと頼中先生は体育準備室に向けて移動し始める。みんなその行動に合わせて歩み始める。


 体育準備室に到着するとまた頼中先生は説明をし始める。


「それではこれよりこれからの行動について説明し始める。初めに1年生は卓球台の準備、2年生はバレーボールのネットの準備、3年生はサッカーのゴールネットの移動をさせる。準備が終わり次第そのスポーツで使う用具を持って行ってくれ。私はこれより体育委員会の説明に参加する。何か問題や聞きたいことがある場合は適宜聞きに来てくれ。それでは移動」


 その言葉と共に俺たちは移動を開始する。


 俺たちはいつも使用する体育館よりも少し小さい台に体育館に移動する。そこの倉庫を開けると準備される前の卓球台が何台も置かれてある。


 俺たちは一つの台を二人掛かりで運び始め、息を合わせて台を広げる。しかしここで一つの問題が起きる。


「なぁ誠翔…卓球のネットってどうやって張るんだ?」

「分からない、その場のノリでなんとかなると思ってたけど足掛かりすらつかめないな…」


 周りの皆を見てもどうやら分かる人はいないようだ。


「俺ちょっと聞いてくる」


 そうして秀一は頼中先生にネットの張り方を聞きに行き1分ほどで戻ってくる。


「なんか話聞く限り簡単にできるタイプのネットが準備室の奥にあるらしいからそれ使ってだって」


 そうして秀一の話を聞き俺たちはそのネットを探し始める。実際に奥の方を探し始めると最初に見つけたタイプとは違うタイプのネットを発見する。


「これか、確かになんかハメるだけだし簡単そうだな」


 そのネットは思った通り簡単に設置でき、それからは思ったよりも早く準備しなくてはいけない台を全て準備できた。


「台が準備できたってことはこれからはラケットとボールを準備するんだよな?」

「そうだな、とっとと準備して次の仕事に移動するか」


 そうして俺たちは倉庫からラケットとボールを一つの台の上に置き俺たちは頼中先生に次の仕事を聞きに行く。


「そうか準備が終わったか、では次にバスケのボールやタイマーの準備をしてくれ。もし空気が足りなさそうなボールがあったら空気を入れておいてくれ」


 そして俺たちは次にバスケの準備を始める。バスケは卓球と違って台やネットなどの大変な準備もないためすぐ終わるだろう。


 俺たちは倉庫からボールとカウンターを準備する。カウンターを準備した後にみんなでボールの空気圧を確認する。


 このボールは普段からバスケ部が使っているボールなのだろう。すべて新しくボールの空気圧もベストな状態だった。


 バスケの準備を終え、また頼中先生の場所に戻ると既に女子を含めた2年生と3年生がいた。


「よし1年生男子も来たな、それではこれで学年委員会の活動は終了とする。残りは体育委員会の方でやる。帰りは事故や問題に遭遇しないように。では気を付けて帰宅するように」


 そうして俺たち学年委員会は帰宅する。


「誠翔、腹減ったしファミレス行こうぜ!雲雀も行くよな?」

「勿論行くよ!誠翔来るよね?」

「まあ今日はご飯作るの面倒だし行くよ」

「そうと決まればすぐ行こ!おなか減った~」


 俺たちは学校の近くにあるファミレスに向かう。


 ファミレスに入り、テーブル席に座りメニューを開く。


「俺ハンバーグにしよ」

「私オムライス!」


 二人はメニューを開くとすぐに食べたいものを決める。対して俺は少し考えてしまう。すぐに決断できる所が少しうらやましい。


 しばらく考え食べたいものを決める。


「おれピザにしよ」


 しばらく待つと注文していた料理が届く。そして届いた料理を食べながら俺たちは明日の球技大会についての会話を始める。


「誠翔は何に参加するの?」

「卓球とバスケ。でもバスケは控えだから多分参加しないと思う」

「え~⁉なんであんなにバスケ上手いのに」


 ?。確かに俺は普通の人と比べたらそこそこバスケがうまい自信はある。しかし俺は雲雀にバスケをしているところを見せた記憶はない。実際この間も海香に連絡をし雲雀を帰らせた。何故知っているのだろう?


「雲雀さん、確かに俺は普通の人と比べたらそこそこバスケがうまい自信はあるけど何で知ってるの?俺雲雀さんの前でバスケやった記憶ないんだけど?」

「あっ!そ…それはね…ほら!この間ゲームセンターでバスケのゲームしてたじゃん!シュートがあれだけうまいならバスケもうまいんだろうなって思ってさ!」


 なるほど、確かにそう思うのも不思議ではない。


「なるほどね、確かにそうだね。ところで雲雀さんは何に参加するの?」

「私はバスケとバレーに参加するよ。どっちもスタメンで出るつもりだから応援しに来てね!」

「分かった。クラスの試合が無ければ行くよ」

「誠翔!俺のも応援に来いよ!」

「分かってる分かってる」


 そうして話しながらご飯を食べ終え会計を済ませる。


「じゃあ俺はこっちだから、まあ明日はほどほどに頑張ろうな」

「じゃあな!気を付けて帰れよ」

「誠翔また明日~」


 そうして俺は二人と別れる。


 明日からずっと運動が始まるのなら水分補給や塩分補給は大切だ。特に明日は天気も良く気温も高くなるらしい。


 俺はスーパーでお茶などの飲み物や栄養調整食品、塩分補給が出来るお菓子を明日からの球技大会に向けて買い、マンションに帰る。

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