表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

2023年10月10日ー2023年10月17日 12日分

作者: 気球人間O

設定としては、ある世界の数年前の誰かの日記です。

その世界はとてもエネルギーにあふれており、日夜光が絶えません。謎のエネルギーを燃料とした機械は毎日休まずに働いています。

二酸化炭素などもでない、環境に配慮しなくてもいいまさに夢のような世界です。

そんな世界が作られたのも、どこかの誰かの考えの具現化なのかもしれませんね。

 誰かが右を向いたら、それを見た誰かが右を向く。それの連続で、みんな同じ方向を向く。

 誰かが有名になったら、みんなでそれをはやし立てる。みんなでその人を批判することもする。

 誰かが悪いことをしたら、みんなでそれをたたく。もしかしたら見間違いかもしれなくとも、たった一つの間違いで、一人の人間が作った積木は、音を立てて崩れてしまう。

 見間違いで、その人が冤罪だったとして。みんな、自分のために風に乗る。あるいは風を起こす。自分が善人であるかのように見せて、気持ちのいい風に乗る。

 人間は一つの粒子、空気なんだと思う。ちょっとした原因があれば、すぐに波が生まれて、どんどん強くなって、次第に風になっていく。自分たちが風そのものだと気づかずに、あたかも自分たちが風を起こしていると思い込んで。

 もしこの風が観測できるのだとしたら、力があるのだとしたら、私は迷わず発電機を作るだろう。きっと儲かるし、社会の役にも立つ。それに資源は人間。ほぼ永遠になくならない。今も増えている。何年も、何十年たってもきっと発電できる。

 どこかの研究の話によれば、昔の人たちの習慣と、私たちの習慣はほとんど同じだそうだ。だから、きっとそんな発電機があればエネルギーは永遠に生み出される。そうと決まれば作ろうじゃないか。そんな夢みたいな発電機を作ろう。そう決めた日だった。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ