表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
97/314

97

狼車に戻るとおじいさんは袋を俺に投げ渡した。


「ほれ、今回の報酬じゃ。」


それはさっき受付でもらったお金の入った袋だった。


「えっ!?これは貰いすぎです!!」


「かまわん。半分ずつで問題ないじゃろ。冒険者になる子も増えたし無いよりは良いじゃろ。使わなければ貯めておけ。」


「でも、明らかに俺達が倒したモンスターの分より多いですよ!?」


受付での依頼の報酬は孤児院メンバーでのゴブリンやソルジャーアント討伐の常設依頼の他、おじいさんが持ってきた高ランクモンスターの素材買取りが主だった。

討伐依頼は低ランクモンスターの場合「◯匹以上の討伐」という風に最低限の数が決められている場合がほとんどで、それを越えた数は最低限の数毎に一回の依頼として扱ってもらえる。

その為依頼数的には圧倒的に俺達の方が多いが、依頼料が違いすぎるので、九:一以上の差でおじいさんの方が稼いでいるはずである。


また、素材の買い取りにしても孤児院メンバーで倒したゴブリンは売れる素材もなく、ソルジャーアントの甲殻は売れるが自分達で使う予定なのでそれほど持ってきていない。売れる素材としては蛇皮とオーク素材が少ししかない。

しかし、おじいさんが狩ったモンスターの素材は皮や毛皮、角牙爪や骨、内臓など高く売れる素材が多かった。


依頼の報酬、素材の買い取り合わせてもやっぱり俺達の収入は普通ならこの袋の十分の一も無かったはずである。


結局何を言っても聞いてくれないおじいさんに押しきられ、報酬の袋をもらうことになった。

後で何かお返しを考えよう。


冒険者ギルドを出て、まず向かうのは酒屋だ。

おじいさんや風龍達が気に入っているので多めに買うらしい。

狼車に半分ほど酒を積み、倍の量を明日孤児院に届けるようにおじいさんは頼んでいた。

さすがにこの大量の酒を一度に小屋まで運ぶのは無理なので、俺達が小屋に行くときに少しずつ持っていく事にした。いつも小屋に行くときは荷物が無かったので丁度良い。


次に雑貨屋に向かった。

小麦粉や香辛料を買い込む。

香辛料は一部竜の森でも見つけたので、その香辛料は少な目に。

その他にも紐や袋等の雑貨も購入した。


おじいさんから多めにお金を貰えたのでサクヤちゃん用に甘いものでも作ろうかと思い粉ふるいを購入した。

この世界の小麦粉は不純物が多いため、現代のような小麦粉ではないのでパンなどの仕上がりがいまいちなのだ。ふるいにかけてキレイな粉を使えば多少は柔らかいパンが出来るだろう。

ただ、ふるいにかけると量が減るので滅多に出来ないだろうが…。

ふるいも目が粗い物しかなかったので、少し改造しなければならないだろう。


いつもならこのあと生地屋に行くのだが、今回は後でおばあさん達が自分達で行くらしい。

確かに選ぶ楽しみもあるだろうからな。


さて、おじいさんへのお礼にサクヤちゃんに甘いものを作るというよくわからない事をしようとしているが、そうと決めたら次は肉屋へ。


普段はボアの肉で高く売れる部位を売るときしか来ないが、今日は買いに来た。

そして、買うのは肉ではない。卵とミルクだ。

やはり甘いものを作るのに卵牛乳砂糖はかかせないからな。まぁ、卵は鶏っぽい鳥の卵だし、牛乳は見当たらず、この世界だと山羊や羊の乳が主流なのだそうでそちらを使う予定だ。砂糖はハチミツを使う予定なので、作りたいものが作れるか、また、記憶にある味になるかはわからないが…。


と言うことで、肉屋で卵とミルクを購入した。

肉屋に卵とミルクが売っているのは牧場で取れる物をまとめて売っているからである。

チーズも売っていたので少し購入しておく。


とりあえずの買い物を済ませると俺達は孤児院へ帰ることにした。

孤児院からはスープの良い匂いがする。シャルちゃんが作るスープが香辛料を使っているので段々カレーに近くなっているので今後が楽しみだ!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ