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ビッグスネーク、キングスネークが見つからず、どうするのかとおじいさんに聞いたら別のモンスターを狩りに行くと言う。


おじいさんに連れられて来たところは湿地帯だった。いや、場所によっては沼と言った方が良いのかな?


「ここではどんなモンスターが?」


「ここはカエルじゃな。たいして強くはないが肉が手に入るからのう。」


カエルかぁ…。確かにカエルは鶏肉のような味がすると聞いたことがあったな。

蛇肉も淡白で鶏肉のような味だから蛇の代わりにカエルにしたのかな?


湿地帯に近付き、辺りを見回したがカエルらしき影は見当たらない。

気配察知で周囲を探ってみると反応がいくつもあった。

反応が密集しているところに地魔法で石の礫を放ってみると、10匹近くのカエルが飛びあがり逃げていった。


「おぉ!?気配はあるけど姿が見えないからどうなってんのかと思ったが、泥の中に隠れてたのか!」


「強くはなさそうだけど数が多くて厄介そうね。」


「かえるいっぱい!!」


「とりあえずは俺達が遠距離攻撃をして、近付いてきたのをクルス君と従魔達が倒す感じでいいかな?」


「そうだな、とりあえずそれでやってみよう!」


そう言って俺は各種魔法を、妹ちゃんは石や石のナイフを、イリヤちゃんは矢を放った。

初めのうちはカエルに避けられていたが、段々と避けるタイミングを掴み始め、お互いがフォローしあうようにカエルに攻撃が当たり始めた。


攻撃を続けある程度の数を倒すとカエル達は避けるのを止め、こちらに向かってきた。


「よし、やっと俺の出番だな!!」


クルス君は剣と盾を構えカエル達を待ち構えた。

遠距離攻撃組はこちらに向かってきたカエルに狙いを変えて攻撃しだした。

数が多少は減ったが、何匹かはこちらにたどり着いた。

クルス君は慌てずに盾で突進を防ぎ、剣で叩き落とした。レベルも高くないため簡単に倒すことが出来る。

従魔達も特に問題は無さそうにカエルを倒していた。

しかし、何匹かのカエルを倒した後に何か液体をカエルが吐き出し、それを従魔達が避けるという状況が出てきた。


俺はその液体を鑑定し叫んだ。


「クルス君!こいつら毒を吐いてるよ!気を付けて!」


「何!?わかった、注意する!」


俺はカエルを鑑定した。


『大ガエル』


ん?鑑定してみたが、毒どころかモンスターでもなさそうだった。

しかし、再度吐き出された液体を鑑定してみたが、やはり『毒』と表示される。

次に毒を吐き出したカエルを鑑定すると謎が解けた。


『毒ガエル』


毒を持った大ガエルらしい。

見た目の違いがわからないほどよく似ている。

こちらはどうやらモンスターのようだ。毒はあるが肉は食べられるらしい。

だが、解体をするときに確認はした方が良いかもしれないな。


「みんな、このカエルの中に『毒ガエル』って毒を持った大ガエルがいるみたいだから気を付けて!」


みんなは返事をしてくれたが、見た目ではわからないために戸惑っているようだ。

そのうちにみんなは全てを毒ガエルと思って行動し始めた。


周囲にいるカエルを倒し終わった俺達はカエルを回収し始めた。

従魔達は野生の感覚で、俺は鑑定でカエルを選別し始めた。他の三人は区別がつかないようなので毒ガエルの解体をお願いした。

子供達がいるので毒ガエルの解体を孤児院でしたくなかったのだ。


集め終わった毒ガエルをみんなで解体し、カエルのモモ肉をアイテムボックスにしまうと、何個か毒モモ肉となっているのがあった。

どうやら毒袋を傷つけて毒になってしまったようだ。

何個かは取っておいて、残りはここに廃棄した。

毒ガエルは肉の他に毒袋も素材として売れるみたいだ。


俺達は大量のカエルモモ肉、大ガエルを持って帰れた。


ちなみにおじいさんは蛇を探し回っていたらしい。

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