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今日はクイーンハニービーの巣へ行く日だ。
今日は朝からイリヤちゃんに妹ちゃんは落ち着き無く、孤児院の女の子達も何やら嬉しそうにしている。
こんなに嬉しそうにしているのは狩りを始めた頃に果物を採ってきた時以来かもしれない。
小屋建設地に着くとサクヤちゃんがニコニコしていた。それを見ておじいさんもニコニコしていた。
サクヤちゃんはイリヤちゃんと妹ちゃんに任せおじいさんを連れて午前中の予定を消化した。
昼前になり俺はおばあさんの元へ向かった。シャルちゃんから預かったスパイスを渡し蛇唐揚げの作り方を教えるためだ。
少し前から脂身を火にかけておくように頼んでおいたので、油は半分位出来上がっていた。
油が完成する前に蛇肉を切り味付けしておく。
後は揚げるだけなのでおばあさんに丸投げだ。おばあさんも当然料理スキルを持っているので失敗は無いだろう。
皆で蛇唐揚げの昼食を終え、クイーンハニービーの巣へ向かおうとしたらサクヤちゃんも出掛ける準備をしていた。
「……サクヤちゃん、その格好は?」
「わ、私もハチミツ取りに行く……。」
「心配しなくてもちゃんと取ってくるよ?」
「行っちゃダメ?」
「おじいさん、どうします?」
「構わんじゃろ。サクヤは儂が見ておれば問題ないじゃろ。サクヤ~、おじいちゃんと一緒に行こうな~!!」
あぁ、おじいさんの爺バカが始まっちゃった…。
「それじゃあさっそく行きましょう。」
おじいさんがサクヤちゃんに怒られる前に出発することにした。
今回は花畑に寄らず真っ直ぐクイーンハニービーの巣へ向かった。
巣ではハニービー達が一生懸命ハチミツを集めていた。
俺達はクイーンハニービーを呼び出してハチミツを分けてもらいながら話をした。ハチミツの回収は女の子達が率先してやってくれた。
クイーンハニービーに話を聞くとおじいさんが張ってくれた結界のおかげで巣のハチミツを狙うモンスターが来なくなり普段より安定してハチミツを集められるようになったようだ。ただ、花畑等の採取場所は結界が無いので油断は出来ないらしい。
周囲に飛んでいるハニービーを鑑定してみたが、まだ俺の従魔になったのはいないようだ。
今後従魔になるかはわからないが、少し様子をみてみよう。
何匹かは魔力を流し従魔にしておいた。いつまでも従魔にならなかったら困るからな。
そんな事をしていると女の子達が戻ってきた。
「はちみつもらった!!」
「ハチミツ…美味しそう…」
「ハチミツ貰い終わったわよ。」
「お疲れ様~」
女の子達は嬉しそうだ。ハチミツも前回と同じ位貰えたようだ。今までよりも安定してハチミツを集められるようになったと言うのは本当のようだ。
サクヤちゃんの持ってるハチミツはおじいさんが、イリヤちゃんと妹ちゃんが持ってるハチミツは俺がしまった。途中で割れでもしたら大変だ。
この後は狩りに行く予定だが、サクヤちゃんはどうするのだろう?
「おじいさん、サクヤちゃんはこの後どうするの?」
「ふむ、たまには戦闘の見学も良いじゃろ。もちろんサクヤがやりたければ参加しても良いしのう。」
「サクヤちゃんどうする?」
「……頑張る…。」
「さくやちゃんといっしょだ~!!」
妹ちゃんはサクヤちゃんと一緒に行動するのが嬉しそうだ。
おじいさんが連れてくる最後のモンスター以外は倒せるレベルなので問題は無いだろう。
サクヤちゃんは後衛の魔法職の予定なのでクルス君頑張れ!!




