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その後、個体差による違いはあるが約10メートル程のビッグスネークを10匹程倒した。

その間にクルス君はロングソードと木剣を使い比べていた。

どちらも蛇に効果がないのはわかったが、鉄と木では重さが違うので、若干やり辛いとのこと。しかし、今後を考えるとロングソードを使った方が良いが使い続けても消耗が激しいので悩みどころだ。


イリヤちゃんは安定の目を狙う練習。

他のモンスターと動きが違うので大変そうだ。


妹ちゃんは紐に地魔法で大きめの石を付け、ハンマー投げの要領で石をぶつけていた。

遠心力+石の拡大で中々の衝撃を与えている。

ただ、やりすぎると目を回すのが難点か…。


俺は色々魔法を試している。やはり魔法は威力が大きいがコントロールが難しく、森の中では水魔法、地魔法がやりやすい。



そして、そろそろ帰る時間かというときおじいさんが最後の一匹を連れてきた。

全長20メートルを越えるであろう蛇、『キングスネーク』だ。


「なぁシュウ、毎回最後は格上を倒さなきゃいけないのか?」


「あ~、最後の仕上げって事じゃないかな~。ってか最後のは風魔法でしか倒せないんだよね…。」


「俺も囮頑張るさ。よし!!皆、行くぞ!!」


「あい!!」「えぇ!!」「了解!!」


まずは先制で矢と石を放つ。矢と石は蛇の頭に当たるが何も効果は無さそうだ。クルス君は盾を構えながら前に出て、イリヤちゃんと妹ちゃんは左右に走り出す。


俺達はビッグスネークの時と同様に身体の一部を凍らせようとしたが、キングスネークはでかすぎた為凍らせても直ぐに逃げられてしまった。


俺はクルス君達に蛇を任せ、倒す方法を考える。

そして、方法を思い付き実行する。


いつものように落とし穴を作る。今回は浅めに広く。そして、その中に水をためる。水の温度を調整し凍る手前にする。


クルス君に落とし穴を知らせ、こちらに誘導してもらう。だが、落とし穴が広いのでこのままではクルス君も落とし穴に入ってしまう。

そこで俺はイリヤちゃんと妹ちゃんを呼びクルス君と蛇の落とし穴を挟んで反対側にきた。


イリヤちゃんは狙いは粗くても数を、妹ちゃんには少し大きな岩を放ってもらった。俺も氷の塊、岩を放った。蛇はダメージこそ無さそうだったが、数が多く鬱陶しそうにして、こちらに向かってきた。

クルス君はその間に横に逃げてもらった。


蛇は落とし穴…にしては浅いがそこにザブザブと入っていく。

俺は急ぎ氷を放ちながら水を凍らせる為に魔力を流し込んだ。

水を冷やしていた事もあり、蛇をどんどん凍らせていく。蛇は落とし穴から脱出しようとしたが、凍らせるスピードの方が早く、なんとか凍らせる事に成功した。


「シュウ、上手くいったみたいだな」


「うん、なんとか凍らせられたよ。また暴れられたら恐いからクルス君先に攻撃して!」


「わかったぜ!!」


クルス君は切れ味増加の剣を持ち蛇に近づき頭の近くを切りつけた。やはり切れ味は良くキングスネークにも傷をつけることが出来た。


その後は剣をイリヤちゃん妹ちゃんに渡しそれぞれキングスネークに傷を付けた。

三人に俺の後ろに下がってもらい、風の刃で頭と胴を切り離した。

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