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次の日の採取は冒険者最後の男女ペアだ。

前回の男女ペアと同じように男の子にはショートソード、女の子には短弓を渡してある。

今回も前回のペア同様余裕を持った行動にする。


適度に休憩を取りながら採取ポイントの果樹に着き、二人に説明しながらのんびり採取をする。

戦闘も二人にはホーンラビットとだけ戦ってもらった。ファングボア等は俺達が戦うのを見学してもらった。


採取に出掛けて初めての出来事も起こった。

採取の途中ゴブリンに出会ったのだ。森に来る前にシャルちゃんに出るとは聞いていたが、おじいさんに連れてこられたゴブリン以外で初めて出会ったのでかなりびっくりしてしまった。

もちろん、ゴブリンは先に従魔が発見し、二人に見学させながら安全に対処した。

ゴブリンに初めて出会ったので、今度おじいさんに確認しておいた方が良いかな?


その後も無難に採取、狩りをして無事に孤児院に帰ることが出来た。

冒険者予定の二人もグッタリ疲れているようだ。レベルはもちろん10には届かなかった。




次の日は狩り名目のおじいさんの所へ出掛けた。

さっそく忘れないうちに昨日のゴブリンについて聞いてみた。


「出会ったのは一匹か?なら問題はあるまい。複数のゴブリンに出会ったならある程度の群、下手をすれば巣があるかも知れんがのう。」


「ゴブリンは集団でいたら要注意ってことですか?」


「そうじゃな。ゴブリンとオークは人間を狙って襲うからのう。」


「他のモンスターも人間は襲いますよ?」


「あぁ、正確には人間の女を、じゃな。」


「あぁ…。おじいさんが見つけた巣は平気なんですか?」


「簡単な結界を張ってあるから大丈夫じゃろ。せっかくの小僧らの練習相手じゃからな。」


それを聞いた俺はちょっとげんなりしてしまった。


今日も午前の仕事を終わらせて狩り?修業?に出掛けた。おじいさんはハチミツを貰いに行こうと言ったが、一昨日貰ったばかりなので我慢してもらった。そのかわり、クイーンハニービーに挨拶に行き今度ハチミツを分けてくれるように頼んでおいた。



「それで、今日はどうするんですか?またゴブリン?」


「いや、今日も新しいモンスターに挑戦してみよう。」


「新しいモンスター?」


「そうじゃ、小僧、ギルドで売れる素材を聞いたの覚えておるか?」


「えっと、たしかオーク素材、鳥素材、蛇素材だったかな?」


「そうじゃ、そして、オークはすでに倒しておる。鳥はイーグルが狩っておる。となると?」


「蛇?」


「うむ、今日は蛇を倒しに行くぞ!!」


「蛇って言うと、うちのポイズンスネークですか?」


「それも狩るが素材となるのは他の蛇じゃな。」


「他…」


「シュウ、そんなん気にしてもしょうがねぇだろ!!」


クルス君が不安がる俺に気合いを入れるべく喝をいれてきた。


「それはそうなんだけど…」


「ほれ、お主らそろそろ蛇が出る場所に着くぞ!!」


「はい、皆戦闘準備して!!」


「あい!!」


イリヤちゃんの一声で皆が武器を構え周囲を警戒し始めた。


おじいさんはいつも通り何処かへモンスターを探しに行った。

従魔達は周囲に散開し警戒していた。

少しすると、ポイズンスネークや大トカゲを追いたてて来たので協力して倒していた。

相手はいつもと違い、地面や木を這っているので少し倒し辛かった。レベル的にはあまり高くないので慎重に戦えば無傷で倒すことができる。


何度か戦っているとおじいさんが目的の蛇を連れてきた。


ビッグスネーク、全長10メートル程の蛇だった。

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