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小屋予定地で荷物をおじいさんに渡した後、またおじいさんからボアのお土産をもらい俺達は孤児院に帰ってきた。


孤児院に戻った俺はボアの処理をクルス君達に任せ、明日の採取の用意を始めた。

まずは剣の支度。クルス君のロングソード、ショートソード、切れ味増加の剣を研いでおく。

明日は男の子二人が一緒に来る予定だが、武器はショートソードと木剣を渡しておく。

木剣を渡すのは武器が無いのもあるが、採取する場所には動物かホーンラビット、グレイウルフ、出てもファングボアなので、木剣でもなんとかなるはずである。

ファングボアは木剣では辛いだろうが、落とし穴にはめるので、その時に剣を交換すればなんとかなるはずだ。


また、防具として盾も作った。最初は木盾で済ませようとしたが、ボアの革が余っているので木盾を補強してみた。

ボアは安い剣では刃が立たないので充分役立つだろう。


他に狼車があるとはいえ手ぶらは勿体ないので背負子も人数分作った。

籠の様なものも欲しいが時間がないので今度挑戦してみよう。



次の日さっそく俺達は採取に出発した。

門の所に着くと


「おう、坊主共、今日は人数が多いが何かあったのか?」


「おはようございます。えっと、今日は…」


相変わらずいつもの兵士に孤児院の子供が冒険者になると思うから、今のうちに竜の森に慣れる為に採取に行くこと。

これから二人ずつ順番に行くことを伝えた。


「あ~、そうだな、確かに孤児院の子供が全員職につくのは難しいな…。」


「だから、早めに練習したかったんだ。それに、俺達にはコイツらがいるしね!!」


俺はミュウを撫でながら言った。


「確かに従魔でこんな戦力は普通ないからな。だが、油断はせずに気を付けろよ!!」


「うん、ありがとう。じゃあ、行ってきます!!」



竜の森へはモンスター等が出ることもなく無事にたどり着いた。

しかし、新しい二人はレベルがまだ一桁で初めての遠出だったため、緊張で疲れているようだ。

今日来たのは年上の二人で、その二人がこんななら次の採取からはもっと休憩を多くとり、ゆっくり進んだ方が良いかもしれない。次は女の子もいるしね。


少し早かったが昼休憩でパンと果物を食べて採取を開始した。

採取自体は採取ポイントを回るだけなので簡単なのだが、やはり森の中を歩くのが初めてなので二人はガチガチに緊張しキョロキョロと周囲を見回していた。

周囲の警戒は従魔達がやってくれるが、俺の魔力探知やクルス君達の五感による警戒が無いので、二人には警戒の練習として頑張ってもらいたい。


最初の果樹で採取をしていると、ミュウがホーンラビットを見つけたようだった。

俺達は二人に狩りの様子を見学させた。

今回はクルス君が一人でホーンラビットを狩ってみせた。

ホーンラビットの角を木盾で防ぎ、剣で首を切る。


さすがに同じやり方は無理だと思うので次見つけたときは、今まで俺がやっていたように落とし穴を使って挑戦してみよう。


そんな事を考えているとクイーン達がそれぞれ獲物を狩ってきていた。

相変わらず素早い事だ。レベルも上がってこの辺りでは負ける相手はいないかもしれない。まぁ油断は禁物だけど。


ここでの採取を終え、次のポイントへ向かった。

次のポイントで採取をしているとぴーちゃんからファングボアを見つけたとテレパシーが届いた。


ホーンラビットよりも先にファングボアと戦う事になってしまうが、二人のレベル上げにはちょうど良いのでさっそく挑戦しよう!!

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