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おじいさんとおばあさんと話した後はシャルちゃんと買い物に向かった。
クイーン達狼車も一緒なので今日は少し多目に買う予定だ。
小麦粉や野菜、調味料を買った後、俺達は酒屋にいた。
それはおじいさんに頼まれたからだ。昨日は小麦粉も買ったため少ししかお酒を買えなかったのだが、おじいさんが森にいるときに里帰りし、里の皆に人間のお酒を振る舞ったところ、人気が出てしまい大量に欲しがっているのだ。
そこで二回に分けて購入し、半分をおじいさんが魔法で持って帰るらしい。
ちなみにお酒は果実酒がほとんどで里の女性に人気らしい。
酒屋の次は雑貨屋に向かった。
おばあさんに薬の作り方を教えてもらうのに、薬草類は大量にあるが、道具が無いからだ。
ここで乳鉢や鍋、薬を入れる器等を購入した。
また、ノコギリやノミ、カンナなどの大工道具も少し購入した。
孤児院の子供が冒険者になるといっても、まだ可能性は消えてないので、冒険者の練習の傍ら大工仕事等を教えられたら良いと思ったからだ。
元々俺が使っているのもおじいさんから借りたものだしちょうど良かったのかもしれない。
孤児院に戻ると荷物を整理し、おばあさんの所に道具と材料を渡しに行った。荷物を受け取ったおばあさんは孤児院の女の子達にさっそく薬の作り方を教え始めてくれた。
さすがにいっぺんには教えられないので裁縫や皮革加工も順番にやっていた。
おじいさんの方は相変わらず剣の練習をしていた。
体力に自信の無い子は休み休みやったり木工、イスやテーブル、食器等を作っていた。
木の近くでは銀リスが木をカジって人形を作っていた。
俺はというと、練習している子用の剣を作ったり、木盾を作ったりした。また、狩りの準備として矢を作ったり、狩りに使えるように丈夫な木剣も何本か作ってみた。
そんなこんなでその日は終わり、次の日おじいさん達が帰る時がやって来た。
帰りも行きと同じくいつものメンバーで送ることになった。
狼車には小麦粉やお酒などバランス良く積んでおいた。おじいさんは準備しているときにもお酒を買いに行っていた。どれだけ買ったんだろう?
歩いてる最中はクルス君が狼車から離れた所を走り回り、イリヤちゃんが尖ってない矢で狙う練習をしていた。
ちょうど良く暇になった俺はおじいさんに呪われたナイフについて聞いてみた。
「おじいさん、この呪われたナイフどうやったら呪い解けるの?」
「そりゃあ呪いが解けるまで魔法をかけたらじゃろ?」
「いや、そうなんだけど、俺は昨日一日魔法使って今も使ってるのに解けないよ!?」
「じゃから呪われたアイテムは面倒なんじゃよ……」
「えぇ~……」
「さすがの儂も神聖魔法は使えんからのう。小僧は使えんのか?」
「さすがに神聖魔法なんて使えませんよ。聖職者じゃないと使えないんですよね?」
「正確には神と繋がりが有る者じゃな。聖職者と言えど全員が使えるわけではないからの。」
「神との繋がりなんてあるわけ…ないじゃないですか…。」
(あれっ?俺って神様に転生されてこの世界に来たんだよな?ってことは神との繋がりが有るのか?もしかすると神聖魔法覚えちゃうのか?)
「まぁ気長に頑張るんじゃな。」
「はぁ…。」
そうして俺達は小屋にたどり着いた。




