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冒険者ギルドに着いた俺達は、狼車をギルド裏手の厩舎に止め受付へと向かった。

受付には前回のお姉さんがいた。お姉さんも俺達に気づいたようで


「お久しぶりです。本日はどの様なご用件で?」


「久しぶりじゃのう、お嬢さん。今日は素材の買取りと前回言っとった依頼の確認じゃ。」


「前回と言いますと……あぁ、期限の無い討伐依頼の件ですね!!」


「うむ、それじゃ。じゃが悪いのう、前回どんなのがあるか確認し忘れておってゴブリンしか狩ってないんじゃよ」


「申し訳ありません。こちらこそどんな依頼があるのかお伝えしておけば良かったですね…。それで、ゴブリンでしたね、はい、ゴブリンも期限の無い依頼になっているので大丈夫ですよ。討伐証明部位は今お持ちで?」


「うむ、持ってきておる。それと、昆虫系で何かあるか?あとは、ボアはどうじゃ?」


「昆虫系は討伐依頼は特にはありませんね。素材募集が多少あるのと、ハニービーの蜜の採取依頼があるくらいです。ボア系もお肉の依頼中心なので、依頼は合わないかと…。」


「ふむ、ボアの肉は孤児院に必要じゃからなぁ。そうか、ハニービーの蜜かぁ…」


おじいさんとお姉さんが会話をしているなか、俺とクルス君はゴブリン達の証明部位を取り出していた。


「お姉さん、ここに置けば良いの?」


そう言って証明部位の入った袋をカウンターに置いた。


「そうだ、ゴブリンって、証明部位と魔核(コア)以外売れるものって無いの?」


「はい、こちらでかまいません。そうですね、ゴブリンの素材はゴブリンキング以外は上位種で少しある位ですかねぇ?……これ全てゴブリンの証明部位ですか?」


「はい、こっちが普通のゴブリンでこっちがそれ以外のゴブリンです。」


「……ずいぶん数が多いですね…。では確認致しますのでしばらくお待ちください。なんでしたら先に素材の買取りにいかれてはいかがですか?」


「ふむ、ならばそうさせてもらうかの」


そう言うとおじいさんは裏手に歩きだしたので、俺とクルス君は慌てて追いかけていった。


裏手に出た俺達は狼車に素材を取りに行った。

おじいさんは先に買取り所に行き、おじさんと話をしていた。


「今回もたくさん持ってきたなぁ~」


「一月分じゃしな。じゃが、孤児院にも分けとるから狩った数はもっと多いぞ!!」


「かぁ~、ほんとにじいさんは腕利きみてぇだな。」


「いやいや、その中にはこやつらが狩ったのもあるからのう。」


「謙遜すんな、どうせじいさんが手伝ってるんだろ?まぁ将来が楽しみだな!!」


おじさんは会話をしながらも検品を進め、おじいさんからギルド証を確認し、素材の精算を済ませた。


「ほれ、これが今回の分だ」


「ふむ、すまんのう。ところで最近はどんな素材が高く売れるんじゃ?」


「そうだなぁ、毛皮は最近安定して売られてるからオーク素材や蛇素材なんかがおすすめだな。あとは鳥素材も品薄だな。」


「そうか、情報感謝する。」


「気にするな、良い素材待ってるからよ!!」


素材の買取りを済ませた俺達は受付へと戻った。

受付に戻るとお姉さんが俺達を呼んでいた。


「どうかしたのか?」


「あの、先程のゴブリンなのですが、いつ討伐されたのですか?」


「ん?最近じゃな、そんなにはたっておるまい」


「では、ゴブリンを討伐した場所は同じ所ですか? 」


「はて、同じとは言えんが近い所ではあるな。」


「そうですか……、では皆様にお伝えすることがございます。あのゴブリンの数、そして複数の上位種、おそらくゴブリンの巣が近くに出来ていると、下手をするとゴブリンキングもいると思われます。」

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