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晩御飯も皆で美味しく食べた。おじいさんから香辛料を貰えたので夜もシャルちゃん特製スープだったので皆おかわりしていた。


晩御飯を終えた俺達は、今までならば日が暮れる前に急いで身体を拭いて、日が暮れたら就寝だった。

普通の家庭ならランプや魔道具の明かり、冬なら暖炉等で夜を過ごすが、孤児院では燃料節約の為生活は日の出から日の入りまでだった。

しかし、最近はおじいさん達に習った魔法により生活リズムは変わってきた。

魔法の明かりによって夜でも活動出来るようになったのだ。

明かりを作る魔法はいくつかあるが、やはり生活魔法の明かり『照明』が一番使い勝手が良い。

『照明』は明るさが一定な代わりに 込める魔力量によって時間が変わる。

その為、日が暮れる前に各部屋に時間を調節した『照明』を置いてくるのが俺の日課になっている。

また、火魔法の明かり『松明』はその名の通り火の明かりを生み出す魔法だ。だが、この魔法は火を出すので家の中では使いづらい。しかし、暖炉や竈に使えるので、薪の節約になっている。

『松明』の魔法を覚えてからは煮込み料理や骨から出汁を取ったり出来たので料理が豪華になっていた。


身体を拭くときのお湯も魔法で作り始めている。

生活魔法や水魔法で水を作り出すときにお湯に変えているのだ。だが、コントロールが難しく、未だに丁度良い温度に安定していなかった。

この世界にあるかはわからないが、いつかはお風呂を作りたいものだ。



シャワー位ならそろそろ作れそうな気がする。



寝る支度も出来たので今日はもう寝る。


ちなみにおじいさん達はサクヤちゃんが妹ちゃんと寝ると言って予定通り泊まることになった。



次の日、朝ごはんを食べた俺はおばあさんと妹ちゃんとサクヤちゃんとクイーンで商業ギルドに向かった。おばあさんのギルド証の更新をするためだ。


おじいさんは寝てるときのすきま風が気になったらしく孤児院の修理をしてくれている。

元々いつか修理しようと思っていたので木材は用意してあったので、それを渡した。

クルス君をはじめ孤児院の男の子達は皆でおじいさんの手伝いをしてくれていた。


商業ギルドでは税を払うだけで特に問題はなくギルド証の更新は出来た。その時に過去の取引記録などを見たのか、ギルド職員から魔法薬や防具等を売ってくれないかと言われていた。

そういえばおばあさんは皮革加工や錬金術を使えたんだっけ。


ギルドでの用事を済ませ、俺達は町を少し散策した。

サクヤちゃんは初めて見る物ばかりで目をキラキラさせているが人混みが怖いのでクイーンと妹ちゃんに挟まれて隠れていた。

おばあさんは途中の屋台で甘い匂いのパンを買ってくれた。

サクヤちゃんは甘い物が好きみたいだから、妹ちゃんと一緒に美味しそうに食べていた。

おばあさんに昨日生地を買ったお店に連れていってと言われたので、また生地のお店に行った。

そこではおばあさん達三人でまた生地を選んで購入していた。

どうやら、お揃いの服を作るらしい。


俺達はそうして買い物を終え、お昼に孤児院に帰ってきた。

孤児院に戻るとおじいさん達はまだ孤児院の修理をしていた。やっぱりうちの孤児院は強敵らしい。


お昼はまた特製スープだった。シャルちゃん張り切りすぎじゃない!?まぁ、皆大喜びで食べてたけどさ。


午後は俺も混ざって孤児院の修理を続けた。残り少しだったらしく、すぐに修理は終わったが、おじいさん曰く、かなりガタがきてるので本格的な修理が必要かもしれないと言われてしまった。

やはりもっとお金を稼がないとダメかもしれない…。

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