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旅、と言っても数時間程だが初めて出掛けるサクヤちゃんに合わせて休憩を多くとったり、荷車に乗せたりして進んだ。種族が風龍だけあり、小さくても俺より身体能力は高いみたいだ。


疲れない程度で歩いて来たらフレイの町の門が見えてきた。俺は帰ってきた事に嬉しくなったが、サクヤちゃんは少し緊張しているようだ。

門から200メートル程の所に来たら、門から兵士が数人やって来て俺達を止めた。


「おいっ、お前は孤児院の坊主で良いんだよな?」


「???そうだよ、朝も会ったじゃないですか?」


「いや、まぁそうなんだが、じゃあ、その周りにいるモンスターは坊主の従魔なのか?それからその人達は?」


そういえば、朝とは人数が大幅に違ってたのを忘れていた。


「えっと、最近従魔になった子達です。一応赤いスカーフを着けてるので間違えないでください。それと、この人達は最近知り合った狩人のおじいさんとその家族の人です。」


「従魔になったって、お前は何匹従魔にするつもりなんだ?大道芸でも始めるのか?」


「そんなつもりはないですよ。狩人のおじいさんがどんなモンスターを従魔に出来るのか調べるのを手伝ってくれたので、いつの間にかこんな数に…。」


「はぁ…、一応従魔とはいえモンスターなんだから管理はしっかりしろよ?それで、その狩人のじいさん達は何者なんだ?」


「えっと、元冒険者で今は竜の森の近くに住んでて、狩りをしてるときに出会ったんだよ。それで、今まで狩りを色々教えてもらってたの」


「竜の森の近くに住んでるのか!?じいさん本当か?」


「うむ、森の近くで三人で暮らしとる。」


兵士に質問され自信満々に答えるおじいさん。


「暮らしとる。じゃない!そんな所で暮らしたら危険だろ!!……っと、そうか、危険だから三人はこの町に引っ越して来たんだな?」


「違うよ!!今日来たのは孤児院に行くためだよ。家も昔手に入れた特殊な魔道具で結界を張ってるから安全なんだって。」


俺はおじいさんが変なことを言う前に慌てて誤魔化した。


「そうなのか?安全なら良いが…。しかし、結界の魔道具なんて高級品よくもってるなぁ?」


「なぁに、偶然手に入れたんじゃよ。」


「はぁ…、そんな高級品、売れば遊んで暮らせそうなもんだけどなぁ…。で、孤児院には何しに?」


「えっと、おじいさんに狩りを手伝ってもらってる話をしたら院長先生がお礼を言いたいって事になったんだけど、竜の森に行くのは大変だからおじいさん達に来てもらったんだ。」


「うむ、ついでに買い出しもしたかったからのう。」


「なるほど。」


「そういえば、なんで今日はこんな所で止められたの?」


「なんでじゃないだろ!!坊主が見えたから従魔だとは思ったが、モンスターが集団で現れたら誰だって警戒するだろ!!」


そう言えばそうか。すっかり忘れてた。赤いスカーフで平気だと思ってたけど、モンスターが集団でいたら驚かれるな…。


「ごめんなさい…。」


「おう、今度から気を付けろよ!!それじゃあ門へ行くか。」


そうして俺達は兵士の人達と一緒に門まで進んだ。



「さて、坊主は良いとしてじいさん達は身分証はあるかい?」


「うむ、儂は冒険者の、ばあさんは商業ギルドのギルド証があるぞ。」


何それ!?初耳なんですけど!?


門番さんはおじいさんとおばあさんからギルド証を受け取って確認していた。


「こ、これは!?」


「どうしたの?」


「このじいさん、いや、おじいさんは冒険者ランク3級だぞ!おばあさんも商業ランク銀級だ。」


「それって凄いの?」


「あぁ、坊主はまだギルドランクはわからんか。簡単に言うとどっちも一流の人間って事だ。」


「そうなの!?」


「がっはっは、実は儂凄いんじゃよ!!」


まぁ、確かにある意味凄いけどね…。


「お二人のギルド証でしたら入町税は必要ありません。そちらのお孫さん?も今回は無料でどうぞ。坊主の友達のようですし。」


「タダで良いの?」


「あぁ、元々子供の入町税はほとんど取ってないからな。他の町だと取られるから気を付けろよ?」


「わかった、ありがとう!!」


そうしてサクヤちゃんにとって、初めての人間の町、フレイの町に入ることが出来たのであった。

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