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その後はおばあさんを交えて三人で話をした。

サクヤちゃんはおばあさんがいるからか、さっきよりも会話に怖がることもなくスムーズに会話していた。


そして、お互いのある程度の状況を説明した。

近くの冒険者の町に住んでいること。

孤児院に住んでいること。

孤児院が貧乏なので、定期的に狩りや採取に訪れていること。

そして、なぜかテイマーな事だ。


サクヤちゃん達風龍の事も色々聞けた。

風を司る龍だけあって、おじいさんは昔から旅に出るのが好きだったらしい。

そして、龍の里に戻ったがつまらないと里を出てここに住み始めたらしい。

サクヤちゃんは里に居るときから引っ込み思案で他の子供達にいじめられていたらしい。

そこでおじいさんとおばあさんが里からサクヤちゃんを連れ出したらしい。

ちなみにサクヤちゃんの両親は健在である。

ここはおじいさんの魔法で人避け、モンスター避け、そして、中を見せなくする幻惑の結界を張っているらしい。



ある程度の情報交換が出来た頃、外からクイーンの鳴き声が聞こえてきた。おじいさんとの狩りから帰ってきたのだろう。俺達三人は皆を出迎えに外に出た。

目に映ったのはおじいさんがアイテムボックスのような所から取り出している巨大なモンスターの山だった。

ファングボアのような猪系モンスターだけではなく鹿系熊系のモンスター、蛇などの爬虫類系モンスター、蛙っぽいのもいるから両生類もかな?

それからどでかい鳥系モンスターもいる。

あげくの果てにはワイバーンまで取り出していた。

ワイバーンは確か下級竜で同族じゃないのか!?


「あらあら、今日は大量に捕ってきたのね~」


「うむ、従魔もおったし、小僧のお土産じゃからな、はりきってしもうたわい!!」


「えぇっ!?これ俺にくれるんですか!?」


「あぁ、小僧の代わりに取ってくると言ったじゃろ」


「いやいやいや、こんな高ランクのモンスター俺達だけじゃ狩れないから持って帰れないですよ。」


「そうなのか?じゃあ、解体して肉だけ持っていけば良かろう!!他の素材もアイテムボックスに隠して置けば良いじゃろう。」


「いやいや、こんな高ランクのモンスター解体出来ないですよ…。」


「なんじゃさっきから出来ない出来ないと。しょうがない、儂が解体を教えてやろう!」


「えっ?解体とか出来るんですか?」


「あぁ、昔旅をしていたときに色々と人間から習ったんじゃよ。鍛冶や大工仕事、冒険者の真似事をしたこともあるぞ?」


「おじいさんは飽きっぽいから色々な事に手を出したのよね…」


「ばあさんだって調合や錬金術に手を出しとったじゃろ!!」


「あらあら」


えっと、似た者夫婦なのかな?


「まぁいい。小僧解体するぞ!サクヤも一緒に来るか?」


「……う、うん。」


「そうか!!ではあっちに行こうか。」


そうして俺達は結界内に何故かある小川にやって来た。どうやら川から引いてるらしいが、結界内以外は地面に埋まっているようだ。川から支流が出来てたらこの場所がばれちゃうからかな?


解体を始めようとしたが、どうやら血抜きをしていなかったようで、血抜きから始めることにしたのだが、モンスターが大物ばかりなのでかなり大変だ。って言うかワイバーンなんてどうやって血抜きするんだ!?


「とりあえず出来るとこからやってくか」


そう言ってファングボアから木に吊るして血抜きを始めるとおじいさんが


「おぉ、血抜きを忘れとったか!!」


と言って魔法を使い始めた。すると、モンスターから血が出てきてあっという間に血抜きが終わってしまった。


「他のも儂が血抜きしとくから、ファングボアの解体を始めて良いぞ」


そう言われ俺は解体を始めた。

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