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魔法の方も少し成長してきた。敷地内を歩けるようになり、昼間も一人で練習出来るようになったからだ。

まずは基本属性、地水火風はそれぞれを的にぶつけて攻撃出来るようになった。おおっぴらに練習出来ないので威力は未確認だ。だから、発動スピード、命中率、魔力量などを練習している。

また、回復魔法だと思ったものも少し違うという事が分かった。回復させていることは合っていたが、正確には細胞を活性化させているようだった。なぜ分かったかというと、普段魔力循環している俺や毎日回復魔法をかけていた妹ちゃんの身体能力が他の子達より高かったからである。最初は妹ちゃんは獣人族だからだと思っていたが、年上の狼族の子よりも力も速さも劣らず、試しに魔力循環しながら動いたら明らかに身体能力がUPしていたのでわかった。

つまり、魔力循環によって細胞が活性化し身体能力がUPする、それにともない自然治癒力が高まると予想したのだ。

俺達の能力が高かったのは恐らく毎日循環させていたために、常に強化された状態が通常状態になったのだろう。

そのため、これは回復魔法ではなく身体強化の魔法にすることにした。

この魔法だと、重傷者や病人には効かないだろうから、いざという時の為に新たに回復魔法を考えないとなぁ…





他にも問題が出てきた。孤児院にお金が無いことだ。子供の数はここに来た頃に比べ倍の20人を超えてきた。しかし、町からの補助金は増えていないようだ。年上の子達が働いて少しはましだが、昔に比べ食事は質素になっていた。

何か手伝える事はないかと考えながら魔法の練習をし、そろそろ行動にでようとした。

やろうとしている事は簡単だ。竜の森で色々採取してくるだけだ。

竜の森は歩いて一時間程の距離にあり、モンスターがいると言っても森の入り口付近はほとんど出ず、成人前の子供や新米冒険者等がよく採取にいくところである。もちろん森の奥からモンスターが来ることもあるので注意は必要だが。

身体強化魔法のおかげで成人並みの運動能力を得たので今回の決断にいたった。





採取の目的は、まずは薪。これはいくらあっても困らないからだ。毎日の食事の仕度に使うし、冬になれば暖房に大量に使うからだ。買うにもお金がかかるしね。

次に食べ物。木の実や果実、後は香草や野菜っぽいのもあればいいな。こっちの世界の植物には自信が無いが、鑑定があるのでなんとかなるだろう。

最後は薬草類。何が売れるかわからないが、価値がありそうな物を採ってアイテムボックスに入れておいて後で調べれば良いだろう。どこで売れるか分からんし、そもそも俺の見た目(3歳児)で売買出来るか怪しいが…

そういえば、アイテムボックスも使った事無かったな~

後は狩りかな。森はエサが豊富なので野生動物も多数いる。何か狩れれば嬉しいが、攻撃手段は実践無しの魔法しかなく、倒せなかった場合危険だ。

それに、もし狩れたとしても、捌く事も出来ないし、どうやって院長先生に渡すのか…。

果実や木の実ならありえるが、さすがに3歳児が狩りましたは無いなぁ…

もし狩れてもこれもアイテムボックスに死蔵かな





よし、これからの予定は

竜の森へ行く

薪を集める

食べ物を集める

誰にも見つからないようにする

だな。




まず、竜の森に行くは身体強化を使えばなんとかなる。

薪を集めるのも、森を歩けば枯れ枝なんかが沢山あるから問題無いだろう。

問題は食べ物探しと隠密行動かな。

隠密の方は魔力操作の応用で覚えた魔力探知が役立つかな。これは孤児院で空気中の魔力を調べてるときに気付いたんだが、人の魔力もなんとなく感知出来たんだよね。なら、魔核(コア)を持つモンスターなら探知出来るはず。

ちなみに動物とモンスターの違いは魔核(コア)を持つかどうかによって決まる。モンスターの誕生はいくつかのパターンがあるがよくあるのが動物が大量の魔力を浴びて魔物に変異することである。

とりあえずは薪を拾いながらモンスターを警戒して食べ物を探そうかな


皆様のおかげで本作【孤児院テイマー】が

【HJネット小説大賞2018】を受賞いたしました。

それにともない2019年書籍化決定いたしました。

応援宜しくお願いします!


2019年5月24日金曜日

「孤児院テイマー」

HJノベルス様より発売決定いたしました。

皆様宜しくお願いいたします

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