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「魔法の威力すげぇな」
「ほんとね、私達の攻撃いらなかったんじゃない?」
「おにいちゃん、すごい!!」
ファングボアを一撃でしとめた俺に皆が誉めてくれている。
「いや、レベル上げがあるからやっぱり皆に攻撃してもらわないと。それに威力ありすぎて簡単には使えないよ」
「たしかにあんな魔法にかすっただけで良くて怪我下手すれば死んじゃうわね。」
「そろそろ血抜きするから手伝って!!」
「おう!!」「ええ!」「あい!!」
俺はファングボアの周りの土をどけ、また穴を埋めるようにファングボアを地面から出そうとした。
しかし、クルス君とイリヤちゃんが
前足をつかんで引っ張ったら簡単に持ち上がってしまった。
「「えっ!?」」
持ち上げた本人たちも驚いている。
「ふたりとも、すごい!!」
妹ちゃんだけは喜んでいたが、俺はこの現象心当りがあった。おそらくレベルが10に上がったのだろう。
「もしかして、皆レベル上がってない?」
「ん?おぉ、ついに10になったぞ!!」
「あ、私も!!」
「わたしも!!」
「なんか、レベルが10になったらぴーちゃんとミュウが格段に強くなったんだよ。だからそのせいかなと」
「そういやミュウの角が刺さってたな!!」
「ぴーちゃんもくだものみつけたの!!」
「そうね、ファングボアを見つけたのもぴーちゃんだしね」
俺達はそんな話をしながら血抜きの準備をした。クルス君とイリヤちゃんがファングボアを持てたので木に吊るして。
「二人ならこのファングボア持って帰れそう?」
「大丈夫じゃねぇか?」
「休憩いれながらなら大丈夫だと思うわ。」
「あたしももつ~」
「これは俺らが持つからおチビは果物持ってくれや」
「あい」
アイテムボックスの肥やしになりそうだったファングボアは皆のレベルアップでなんとかなりそうだった。
これは是非とも肉屋さんで解体を教えてもらわなければ!!
長い丈夫な木を探し、血抜きを終えたファングボアを吊るした。クルス君とイリヤちゃんに確認したが、少し重いが十分運べるとのこと。
妹ちゃんもいつもより多めに持っているが、平気そうだ。
レベル10羨ましい…。早く俺も10になりたい。
ファングボアは基本アイテムボックスの中に入れ、人がいる所だけ二人に担いでもらい町まで帰った。
いつも通り門番の兵士に挨拶をするとまた驚かれた。新しい物を持ってくるといつも驚くな。
「なんだお前ら、今度はファングボアを狩ったのか!?これじゃあもう一端の冒険者だな。」
「冒険者だとファングボアは簡単に狩れるの?」
俺が聞いてみると、兵士は少し考え
「いや、冒険者は誰でもなれるがファングボア辺りを倒せるようになって一人前ってとこだな」
「そうなんだ!?」
「あぁ、駆け出し冒険者はその日の生活もカツカツだが、ファングボアを狩れるようになったら生活も安定するからな。ファングボアは魔核はもちろん肉や皮なんかも売れるからな」
「俺達は肉は売らないけどな!!」
「おにく!!」
「そりゃそうだな!!孤児院のために狩りしてんだからな。んで、お前ら解体出来んのか?」
「多分出来ない。」
「ならうちの若い奴等が教えてやるぞ」
「良いの?」
「あぁ、うちの若いのも解体の練習させたいからな。ついでに一緒に覚えてけ!!」
「「「「ありがとう(ございます)!!」」」」
ラッキーな事に兵士から解体を教えてもらえることになったのでこのまま門の近くで解体してから孤児院に帰ることになった。




