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まずは相手の確認だ。全員気配を消してファングボアに近づき位置を確認。

ぴーちゃんに空から監視を続けてもらい、俺達はファングボアから離れていく。

少し広い所に出ると地魔法で穴を掘る。


これで準備は完了だ。


作戦としては簡単だ。ファングボアにミュウを追わせて落とし穴に誘い込む。一応保険としてファングボアの後ろからクイーンが追いかける。

落とし穴に落ちたら投網で穴を塞いで止めを刺す。

各自警戒はするがぴーちゃんは空から周囲の警戒だ。



「よし、じゃあ、狩りを始めるぞ!!みんな気をつけてな!!」


「ピュィー!!」「キュー!!」「ワォン!!」


そう言って各自配置に着いた。

ミュウに合図を送ると元気な返事が届いた。

それから少しすると『ドドドドドッ』と凄い音が聞こえてきた。


穴が見える木の影から覗いているとミュウが近づいてきた。その後ろからはファングボアが追いかけている。

落とし穴まで来るとミュウはジャンプで飛び越える。ファングボアは勢いよく真っ直ぐ走り続けキレイに落とし穴にハマった。

俺はファングボアが落とし穴に落ちる前に投網を投げつけていた。

ファングボアが落とし穴にハマったと同時に投網が蓋をした。俺は地面に魔力を流し投網を地面に固定した。


「よし、今だ!!」


俺が叫ぶとミュウとクイーンがファングボアに向かって走り出した。

ファングボアは穴から出ようと頭を出している。

そこへミュウが角で攻撃をした。しかし、レベルが低いからか、ファングボアが硬いのか致命傷を与えるにはいたらない!

続けてクイーンがファングボアに噛みついた!!これは効果があったのかファングボアは悲鳴をあげ暴れている。


不味い!!ファングボアが暴れているせいで投網の蔦が切れてきている。俺は慌てて地面に魔力を流し、落とし穴を埋めるようにファングボアの下半身を地面に埋めた。


暴れているのでファングボアの周りの土が少しずつ崩れていっている。

このままではファングボアが自由になるのは時間の問題かもしれない。


急いでファングボアを仕止めなければ!!

え~っと、ナイフはミュウの角でもダメだったから効果なし。

魔法で攻撃するか?火魔法は効果があるかもしれないが、肉も皮も焼けてしまう。

水魔法なら頭に水を出し溺死を狙うか?いや、死ぬまでに逃げられるかもしれない。

なら地魔法か?石つぶてをぶつける?効かないか…。大岩で潰す?潰しちゃまずいな。

風魔法…。そうだ!!


「二人とも、合図を出したらファングボアの正面をあけてくれ!!」


そう言うと俺は魔力を集め風を起こした。その風を薄く早く回転させる。以前やった丸ノコ状の風のカッターだ。


「よし、離れろ!!」


ミュウとクイーンはファングボアの正面を避けて離れていく。


いまだ!


俺はエアーカッターをファングボアの首にぶつけた。


『スパッ!!』



エアーカッターは驚くほど簡単に喉を切り裂きファングボアから血が吹き出した。

どうやらファングボアを倒せたようだ。

しかし、エアーカッターの切れ味が恐すぎる。使い方を気を付けなければ…。


俺はファングボアを地面から出し木に吊るして血抜きを始めた。

っていうかファングボアがでかくて重いから吊るすのが難しい。

身体強化と風魔法で挑戦するが無理だった。

ここは逆転の発想か?

俺はファングボアを一度アイテムボックスにしまい、大きめの木の近くへ持っていく。

そして、ファングボアの足に紐を結び上の枝に通してから根本に結ぶ。

そうしたらファングボアのいる地面に穴を空けていく。

上げられないなら下げれば良い!!魔法があって良かったよ…。







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