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今日はダンジョン都市の中でも人通りの少ない路地裏にやってきた。ここにはとある人物がやっているお店があるのだとか。もちろん情報源はおじいさん経由のドワーフ達からだ。皆に竜の鱗の話をしていたので、俺達が竜の鱗を持っていることは当然ドワーフ達にはバレている。そこで、武器防具ではないが竜の鱗の使い道の一つとして、とあるお店を紹介してくれたのだ。それがこのお店になる。


見た目は古臭く、なんとなく錬金術師のおばあさんのお店を思い出す。中に入るとそこかしこに怪しい品物が置いてあり、よく知ってる臭いがした。


「おや、いらっしゃい」


店の奥、ちょっとしたカウンターになっているところに人がいて、声を掛けられた。


「こんにちは~!」


最初は錬金術師のおばあさんを思い出してたのか怖がっていた妹ちゃんだったけど、話しかけてくれたのがお姉さんだったので元気に返事をした。しかし、残念ながらこの人はお姉さんではない。今日来たお店はエルフのお店で、ここで数十年はお店をしているからだ。もちろん店主はずっと同じ人らしい。エルフは人より長寿なのでお店を数十年やっててもおかしくないし、この人は見た目と違って俺達よりもはるかに年上なのだ。


前世の漫画やアニメではエルフとドワーフは仲が悪いイメージがあったが、この世界ではそんなことはなかった。まあ、住んでいる所が違うので多少は生活習慣の違いによる好き嫌いはあるが、種族を嫌うって事はない。むしろ、エルフは調薬や魔法薬や魔道具など、ドワーフは鍛冶や大工仕事が得意と住み分けしているのでお互いに尊重している。獣人族や獣族は狩りが得意で場所によってはエルフやドワーフの使う素材を集める仕事をしているとか……。

とまぁ、この世界での初めてのエルフに会ったわけだが、エルフのおばあさんは期待どおりに耳が尖ってて長かった。


「あらあら、子供達が大勢でどんなご用かしら?」


エルフのおばあさんは落ち着いていて優しげな声をしていて雰囲気が院長先生に似てる気がする。


「あの、ドワーフの人達に聞いたんですが、ここに竜の素材を使った商品があるんですか?」


「ええ、あるわよ? でも、竜の素材は貴重だからものすごく高いわよ?」


おお、やっぱりあるのか! なら、錬金術師のおばあさんの時のように交渉出来ないかな?

エルフのおばあさ……お姉さんに竜の素材があるから安く作れないか相談してみた。ちなみにおばあさんと言おうとしたら睨まれたので皆怖くてお姉さんと言い始めた。


エルフのお姉さんも竜の素材は欲しかったみたいで鱗二枚で一枚分のポーションを作ってくれる事になった。品物を見せてもらったが、錬金術師のおばあさんが教えてくれたポーションよりも効果が高かった。だが、エルフの技術が必要な為に大量生産は難しいとのことだったが、さすがにこのレベルの物は売るのは難しいので急がなくて良いと伝えた。売れはしないけど冒険者組に渡しておけば大怪我をしても治る確率が高くなるので人数分は欲しいところだ。それと、エルフのお姉さんにはポーションの他にも何か作れそうな物があれば作ってくれるようにお願いをしておいた。

念のため、誰か竜の素材を使って何かを作れる人はいないか聞いてみたが、この都市にはいないとのこと。エルフの国に行けば他の薬やポーションを作れる人がいるかもと言われたので、ドワーフの国だけでなく、エルフの国にも行ってみたくなってきた。

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