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家を借りたのに野宿をした次の日、朝から皆で家の掃除を始めた。人数の多い人達向けの家のようで小さい部屋がたくさんある家なので、まずは使う部屋から掃除していく。掃除は商人組や冒険者組の女の子がやってくれるので冒険者組の男達は家の補修だ。


庭にあった馬車は『アイテムボックス』にしまったので空いてるスペースに木材や石材を積んでいく。冒険者組も何度も家や小屋を作るのを手伝っているので簡単な補修はお手のものだ。


昼過ぎになると一段落したので街にお昼を食べに行った。冒険者の街らしく肉多めのボリュームのあるメニューが多かった。

お昼の後は商人組は商業ギルドへ手続きに、冒険者組はダンジョンに潜るための買い出しだ。

冒険者組は一緒に旅してきた護衛の冒険者達と一緒にダンジョンに行く約束をしたそうで明日出発なのだとか。冒険者達はダンジョンに潜った事がある人達もいるらしく、色々と教えてもらえることになったみたい。初めての所だからこういうのはありがたいな。クルスくんは羨ましそうにしているけどまた今度ね。


商業ギルドでは問題なく家を借りる契約が出来た。とりあえす一年契約。家賃の方も家が大きいのでそれなりにしたが、修理費をこっちで持つのとポーションの販売契約のおかげで少しだけ安くなった。

ギルドの帰りは大通りを歩いて何が売っているのか、何が売れそうか調べることに。実際は買い食いみたいなものだけど楽しみながらやるのは良いことだと思う。

商人達や冒険者達から少しは話に聞いていたけれど、この街は結構食料は豊富そうだった。肉串なんか、値段も大きさもけっこうお得そうだし、野菜や果物もそこまで数は多くないが売っている。これはダンジョンの中に森があり、野菜や果物を採れるからだとか。ダンジョンの中には海もあり魚なんかも捕れるらしいがダンジョンなので荷物をあまり持ち運べない問題があり、野菜や果物と比べてあまり市場には出回らないようだ。海があるなら塩も作れそうなのだが、海水を大量に持ち帰るのは難しいし、かといってダンジョンの中で塩を作るのは難しいので塩は安定した価格で売れるのだ。


都市を散策しながら一緒に来た商人の店や教えてもらったお店も探した。一つ見つければそこの人に次のお店を聞き全部で十軒位のお店を回った。今日は挨拶だけして後日ポーションを売りに行く約束をした。ついでにドワーフのお店も聞けたので場所だけ確認してポーションを売り終わったら皆で行ってみよう。


家に帰ると冒険者組はすでに帰ってきていた。買い出しと言っても大抵の物はあるので保存食を買うくらいだったらしい。保存食も色々と持ってきてはいるのだが、現地の食べ物を食べるのも経験だからね。もし口に合わなければ孤児院から大量に持ってこなければならないし、なんだったら新商品として売り出すチャンスかも。


今回は四日から五日位の予定で五階まで目指すようだ。なぜ五階かというと、ここのダンジョンでは五階ごとに設置された転移装置で入口に帰れるからだ。おじいさんが転移魔法を使えるので忘れがちだが基本的にかなり珍しい魔法だ。しかし、なぜか各地のダンジョンには転移装置があり、攻略の役にたっていた。

その為、このダンジョンでは攻略の目安が五階毎になっていて、今回はキリが良いので五階までとなったようだ。

いざという時まで出さないように言ってあるけど魔法の鞄にポーションやら保存食やらが入っているので期間が遅くなることは心配無いが無事に帰って来てほしい。

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