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新しくやって来た赤ちゃんは猫耳と長い尻尾の猫人族の女の子だった。

子供達は短期間に二人も赤ちゃんが来た事で大興奮。しかし、最初は俺にかまっていた子供達も猫耳赤ちゃんの可愛さにやられ、そっちばっかりかまうようになっていった。

俺のモテ期は1ヶ月も持たずに終わりを告げたのであった…。




俺と猫耳ちゃんは赤ちゃん同士なので同じ布団で仲良く寝ている。つまり、モテ期が終わったはずなのに俺の周りには子供達で溢れたままであった。

結局猫耳赤ちゃんが来た以外は変わらぬ毎日を過ごすことになった。





訂正

一つだけ変わった事があった。

俺は生後1ヶ月でお兄ちゃんになったのである。





孤児院にやって来て約一年がたった。

この頃には俺もハイハイをするようになり行動範囲は広がった。まぁ、部屋の中だけだが。たまに院長先生やお手伝いの女性(この子はシャルロットと言うらしい。通称シャルちゃん)に抱っこされ、孤児院の中や敷地内を散歩させてもらったりもした。

そして、可愛い妹ちゃんだが獣人族は人間族よりも身体能力が高いらしく、俺がハイハイを覚えるよりも遥かに早くハイハイし始め元気一杯に暴れまわっていた。

夜になると俺は疲れきった妹に回復魔法をかけてあげている。回復魔法と言っても疲れが軽く取れる程度だが、これをすると夜ぐっすり眠れるらしい。

これは半年くらい前に妹の夜泣きが酷かったときに魔力操作で俺の魔力を妹に流したら泣き止んだので、何度か試してるうちに回復魔法だろうと結論した。まだ怪我などに試したことが無いのでどこまで効果があるかは謎だ。

他の魔法も火を出したり風をおこしたり石を出したり水を出したりと、まずまずの成長を見せている。

正直俺以外魔法使ってる人を見たことがないので、この世界の平均的な魔法がわからないので困っている。

鑑定を使ってみたが、子供達は当然ながら院長先生やシャルちゃんも魔法スキルを持っていないようだ。

何があるかわからないので魔法を使えることは当分秘密にしておかなければ。





そんな日々を過ごしていると、孤児院に来てから3年がたった。

この頃になると敷地内を自由に歩き回れるようになっていた。…妹ちゃんは走り回って暴れているが。

この世界についても新たに分かった事が出てきた。

まずはこの国、名前を『アーゲイル王国』と言うらしい。そして、この孤児院があるのが『フレイの町』

アーゲイル王国の西に位置し、近くには龍王山という山がありそこを中心に竜の森と呼ばれる広大な森が広がっている。

龍王山には龍王のうちの一匹が住むと云われ、山の麓には多数の竜が生息しているらしい。そして、竜の森は竜を筆頭に中心に近いほど強力なモンスターがいるらしい。逆に森の端の方は強いモンスターもあまり出ず、森の豊富な魔力による様々な恵みにより、冒険者も多く集まりフレイの町は規模以上に栄えていた。

この孤児院はこの町に集まった冒険者達の残した者達を育てている。運営資金は町から出ている。冒険者によって潤う町なので、還元していることになる。しかし、孤児院は町に貢献するものではないので、渡されるお金に余裕は無い。

その為、10歳以上の子供達は町の人達の手伝いをし、僅かながらのお金を稼いでいるのである。




本来であれば、15歳の成人を迎えなければまともに働けないが、院長先生の人徳、子供達の礼儀正しさのおかげでお手伝いをさせてもらえてるらしい。

まぁ、3歳の俺にはまだ関係の無い話だが…















皆様のおかげで本作【孤児院テイマー】が

【HJネット小説大賞2018】を受賞いたしました。

それにともない2019年書籍化決定いたしました。

応援宜しくお願いします!


2019年5月24日金曜日

「孤児院テイマー」

HJノベルス様より発売決定いたしました。

皆様宜しくお願いいたします

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