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町の門を抜けた俺達は孤児院を目指した。

孤児院は中心地にないので人はそれほど多くはないが、俺達は注目の的だった。なんせ、モンスターが周りに6体もいるのだから。

ついでとばかりに知り合いにクイーン達を紹介しながら進んだ。



孤児院に到着した俺達は院長先生にとりあえずざっくりとした説明をし、クルス君とクイーンと一緒に冒険者ギルドに急いだ。

少し早めに帰ってきたのでこの時間なら冒険者の数が少ないのである。

ガラの悪い冒険者がいると聞いたので出来るだけ冒険者と関わらないようにしたい。



無事に冒険者ギルドに着いて受付のお姉さんに従魔の話をしたら、ここでもガラの悪い冒険者の話をされ気を付けるように言われた。



その後、商店等でクイーンの紹介をし孤児院に戻った。戻ると院長先生が早速赤いスカーフを縫ってくれていた。子狼達はすでに装備しており孤児院の子供達に囲まれていた。

子狼と子供達が仲良くなって一安心だ。



その後、俺は院長先生と色々話をした。

魔法がなんとなく使える事、回復魔法っぽいのが使える事、そして、アイテムボックスが使える事だ。

魔法の方は簡単な火や水を出してみた。初級魔法程度のものらしい。これは院長先生も魔法を使えないので詳しくはわからないらしい。

次に回復魔法。これによりモンスターが従魔になったと説明し、今度子供達が怪我をしたら使ってみる事にした。もし上手くいけば孤児院の怪我人が減るだろう。

最後にアイテムボックス。これはクイーンの食事事情に関係しているから色々相談しないと不味いだろう。


「つまり、クイーンちゃんのご飯をどうするかが問題なのね?」


「うん、狼だから肉食だろうし、ぴーちゃんと違って毎食食べないといけないでしょ?それに子狼もいるから量も必要だし…」


「そうねぇ、今シュウ達が狩ってきてくれる量だとすぐに終わっちゃうわね…」


「だから、いつもの採取の日以外に狩りに行こうかと思うんだ。」


「狩りに専念って危ないわよ!?それにそんなに持ち帰れないでしょう?」


「クイーンがいるから大丈夫だよ。危なくなったらクイーンに乗って逃げるし。荷物も大丈夫!これも黙ってたんだけど、実はアイテムボックスが使えるんだよ。」


「あらあら、そうなの?でも、使ってるところを見たこと無いわね。」


「魔法と同じで内緒にしてたから。他に使ってる人いなかったからまずいのかと思って…。」


「そうね、魔法使いは冒険者に、アイテムボックス持ちは冒険者や商人が欲しがるわね。ましてやそれを使えるのが孤児院の子だと知られたら人拐いにあっていたかもしれないわね。」


「恐っ!やっぱり内緒にしといて良かったね」


「そうね、これからも出来れば内緒にしておいた方が良いわね。」


「そうだ、門番の兵士に聞いたんだけど、最近ガラの悪い冒険者が増えたから気をつけろって言われたよ。」


「私も近所の人に聞いたわ。恐いわね…。」


「クイーンが怪我をしたのもそいつらのせいらしいし、冒険者ギルドでも、気をつけろって言われたよ!!」


「子供達にも注意して、勝手に外に出ないようにしないと駄目ね。」


そんな会話を院長先生とし、明日狩りに行こうかと思い院長先生に子狼の世話を頼み、クイーン達に明日の話をしに行った。


子狼達は一緒に行きたがったが、クイーンが説得し留守番してくれる事になった。

ぴーちゃんとミュウはクイーンに負けないぞ!!と張り切っている。

明日は俺とぴーちゃんとミュウとクイーンで狩り三昧だ!!


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