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「帰ってきた~!」

「た~!」


いつもより人数が多かった為に速度が出ず長旅になってしまったが、ようやくフレイの町に帰ってきた。といっても港町の子供達はギルド証等を持っていないので着いたのはおじいさんの家の方なのだが……。町に入るのにお金がかかるので道中の町や村も中に入らず近くで野宿していた。まぁ、従魔達がいるから元々入れないところばかりなんだけどね。


「おっ、帰ってきたのか」

「なんか、たくさんいるな」

「「「ワンッ!」」」

クルスくんと妹ちゃんが叫んだ事で牧場で働く子供達やコボルト達、気配を感じ取ったのかビッグコッコやミルホール達も俺達の所に集まってきた。


「すごいにゃ! いっぱいいるにゃ!」

「モンスターもいっぱいにゃ」


港町の子供達は緊張していたが猫姉妹は興奮して走り回っていた。二人を見て緊張がほぐれたのか皆お互いに挨拶をしあっていた。港町の子供達は当分ここで暮らすので早く打ち解けてほしい。

おばあさんとサクヤちゃんはここでお別れになるのでおじいさんへのお土産のお酒を渡しておく。かなりの量があるので飲みすぎないようにしてもらおう。というか、おじいさんはどこにいるんだ?


ここで生産活動している子達に仕入れてきた品物を渡し、俺達はフレイの町に帰る。港町の子供達は俺達がいなくなるのを不安に思っているみたいだが、妹ちゃん、クルスくん、イリヤちゃんで馴れている皆ならきっと仲良くしてくれるだろう。

クイーンは港町の子供達を鍛える気満々でここに残るようなのだがさすがに今日からだと可哀想なので明日からにするようにお願いしておいた。寝る場所は家もテントもあるので好きな所で寝るように言ったので少しは疲れも取れるだろう。



港町にいた冒険者組、商人組達とフレイの町に戻り、相変わらず何故かいる門番に挨拶をし途中で別れ俺達は孤児院に帰ってきた。


「「「「ただいま~」」」」


帰りの道中は大人数だったが、孤児院に帰ったのはいつもの四人とぴーちゃん、子狼だけだった。

それでも孤児院の子供達は駆け寄ってくれ、院長先生もシャルちゃんも優しく出迎えてくれた。クイーンや冒険者組がいるとはいえ俺達はまだまだ子供だからね。


晩ごはんは海の幸をふんだんに使った物となった。が、皆、喜んではいるのだが肉食の子が多いので物足りなさを感じる子も多かった。そして、食事の最中院長先生に港町の子供達がこっちにやって来た事を話した。将来の事を考えると早く動いた方が良いので納得してくれて今後の事を一緒に考えてくれるとのことで大助かりだ。

ただ、残念な事にせっかく考えてもらえるのにお互いが会えないのが問題だった。港町の子供達はギルド証、身分証が無いので町に入れず、院長先生は馬車を使ったとしても竜の森へ行くのは大変だ。シャルちゃんならば会えるだろうがなんとかして会えるようにしたいところだ。


夜は屋台をやっている子達と話し合い。といっても仕入れてきた魚介類や干物をどうするかの相談だ。子供達が頑張ってくれたのでそれなりの量があるのでなんとかして売らないといけない。まぁ、少し安く屋台で調理したものを出せば自然と売れるだろう。


長旅で疲れが溜まってはいるのだが、やることはたくさんあるので明日からもまた頑張ろう!

小説三巻23日発売

コミック一巻27日発売

宜しくお願いします。

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