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狩り初成功から一ヶ月余り経過した。

その間状況は色々変化した。


まずは竜の森に行くメンバー。

前は俺とミュウだけだったが、今は妹ちゃんイリヤちゃんクルス君それにぴーちゃんも一緒だ。

元々ぴーちゃんと妹ちゃんは一緒に行く予定だったが、薬草キノコに芋類、薪に果物それに兎等の肉。

これだけの量を二人だけで運ぶのは無理があった。

そこで人数を増やすことになったのだが、年長組は町の仕事があるため行けず、イリヤちゃんとクルス君に白羽の矢が立ったのだ。 この二人は獣人族獣族なので年のわりに身体能力が高い。

また、この国は人間以外の種族への差別が大きく働くのが難しい。その為将来的には冒険者になる可能性が高いので、予行練習的なものもあった。

ちなみにこの町は差別はあるが馴染みの店は院長先生の威光で特に差別は無い。



また収穫物も増えた。単純に人手が四倍になったプラス妹ちゃんとクルス君の嗅覚のおかげで見つけやすくなったのだ。

その代わり、一ヶ所で取りすぎないように数を回らなくてはいけなくなったので、時間は今までとそんなに変わらない。


狩りの方も順調に成果をあげている。

狩りは俺とミュウだけで行っている。他の皆にはその間隠れてもらっている。兎は毎回二羽は狩れているし、ぴーちゃんにいたっては一人で鳥を狩っている。前にぴーちゃんが自分と同じリトルイーグルを狩ってきたが、その時は皆肉を喜んでいた。

だから、ぴーちゃんと他の鳥との差がわかんねぇよ…。

最近ではたまに鹿も取れるようになった。ぴーちゃんが空から見つけてくれるのだ。鹿は集団でいることが多いので、一頭だけ狩るのは大変だ。

また、鹿は大きいのでクルス君がいなければ表立って持ち帰れなかっただろう。

兎や鳥の時はスープに入れて出汁を取る側面が強かったが、鹿の時はモツを焼いたり肉を焼いたりと『肉』を食べられるので孤児院では大人気だ!!


以前院長先生から預かったナイフは今はクルス君が持っている。そして、血抜きもクルス君がやってくれるようになった。未だに慣れないのでとても助かっている。


ちなみにぴーちゃんやミュウそれに獣っ子三人のレベルは5になっていた。


俺はなぜかレベル1のままだ。








竜の森に向かうメンバーが四人と二羽で固定され、安定した収穫があり、僅かばかりのお金も貯められるようになり、そんな毎日を過ごして俺は五歳になった。



みんなのレベルは9になっていた。もう一年近くレベルがあがらないので10の壁でもあるのだろうか?


また少しずつ貯めたお金でショートソードをクルス君が、短弓をイリヤちゃんが買い装備していた。

この頃になると大物で猪を狩れることがあり、町で高く買ってもらっていた。



孤児院では年長組の子が何人か成人(15歳)を迎え孤児院を出て働いていた。

しかし、それ以上に新しく孤児院に来る子が増え、50人近くになっていた。

町に補助金の増額や建物の増築のお願いをしているが良い返事は聞かれなかった。

この町の領主様は院長先生の知り合いでこの孤児院を建ててくれたのも領主様らしい。他にも色々便宜を図ってくれていたらしいが、ここ数年病に臥せってしまっているらしい。

その為代わりに息子が仕事をしているらしいが町の治安は悪くなり、役人さんの話では孤児院への支援を打ち切ろうとする話も出ているらしい。

この先少し不安である。









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