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王都から商人組が帰ってくると俺達はやれる事がなくなってきた。厳密に言えば干物作りや近くの森で狩りや採取などのする事はあるのだが……。


商人組が出掛けている間にシーキャット達に熊の行商人の村へ手紙を届けてもらっていた。港町に拠点が出来たので連絡するならフレイの町よりは楽になると思う。シーキャット達にフレイの町を覚えてもらえば連絡が楽になるのでタイミングを見て一度来てもらおう。


新しい子供達もクイーンの猛特訓により何人かレベル10を突破した。ただ、レベルアップを優先したために技術が追い付いていないので当分冒険者組から指導を受けることになった。


また、新しい従魔についても一応候補があがった。亀のモンスターだ。というのも妹ちゃんが亀の卵を拾ってきたのが原因なのだが……。



「おにいちゃん、たまごおちてた!」


俺が細々とした作業をしていると後ろから妹ちゃんとサクヤちゃんが走ってやってきた。その手には丸い卵が乗っていた。


「だめだよ、巣に卵が無かったらお母さんが悲しむよ、返してあげようね」


俺はビッグコッコの卵のようにどこかの巣から取ってきたのかと思ったのだがどうやら違うようだ。


「違う……。砂浜に落ちてた……」


サクヤちゃんが状況を説明してくれたがどうやら巣ではないようだ……? わからないなら直接見た方が早いと妹ちゃんに現場に案内してもらうと、確かに砂浜に卵が落ちていた。というか埋まっていた? おそらく波に砂がさらわれて卵が出てきたのだろう。おそらく海亀の卵だと思うのだが、こういうのって波が来ないところに産卵するんじゃなかったっけ?

卵をよく見てみると露出している卵はいくつか割れてしまっていた。割れた理由はわからないがこのままでは問題がありそうなので妹ちゃんとサクヤちゃんと一緒に無事な卵を探してみた。

結局無事な卵は四つしかなかった。『鑑定』で確認したので無事なのはわかったが、海亀だと思った卵は亀型モンスター、その名も『グリーンタートル』うん、ミドリガメか……って、海亀だよね!? どうも地球のミドリガメのイメージが強いが漁師さん達も知っているモンスターのようで大人しく人を襲うことはないとの事。戦ったことが無いらしいので強さはわからないが海でも陸でも行動出来るみたいなのでこの子達を育てて見ようかな?


従魔にするために卵に魔力を流し込むこと数時間ほど、弱っていたのかぴーちゃんの時のように凄い勢いで魔力を吸われちょっと疲れてしまったが無事? に子亀達が誕生した。この子亀達はあまりにも小さく弱々しいので正直レベル上げが大変だと思ったがクイーン達がやる気なのできっと大丈夫……のはず!

ある程度レベルが上がるまではおいておく事は出来ないので連れて帰ることになったのだが海水以外でも生活出来るかわからなかったので大量の海水を持ち帰る事になったのは誤算だった。


とにもかくにもやるべき事、やれる事を終えた俺達は孤児院に帰ることになった。港町にも残る必要があるので帰るのはいつもの四人にサクヤちゃんにおじいさん、クイーンと子狼にぴーちゃんだけになってしまった。

商人組は魚の買取りに王都との取引もあるので残ることになり、冒険者組はその護衛。ステップホース達は馬車に必要だしシーキャット達は護衛要員。彼らが帰ってこれるのは交代要員を連れてきてからになっちゃうだろうなぁ。

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