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さて、建物を作るわけだが何が必要だ?
まずは家。住むところだな。一応テントや小屋があるのでそこまで急がなくていいかな?
次に馬小屋かな? ステップホース達が住むところも必要だろう。アイテムボックスに簡易馬小屋があるのでこちらもとりあえずは大丈夫だけどちゃんとしたのを作ってあげたい。ちなみに簡易馬小屋は野営の時に使おうと思って持ってきたのだが結局使えなかったやつだ。
後は水場かなぁ? 海のそばなので水が必要なのだが買った土地が川から離れているので魔道具込みで水道、風呂、シャワーなんかが欲しい。
「この中で考えるとやっぱりシャワーかな?」
海のすぐそばということで潮風がすごいのだ。一日外にいると髪の毛がゴワゴワしてくる。子供達も獣人族はまだましだが、獣族、それも毛皮の子は身体が凄いことになってしまっていた。その為シャワーが欲しい。冬場は寒いので出来ればお風呂も。未だに温水を出す魔道具が作れていないのが悔やまれる……。
材料はあるので砂浜から離れた所で湯船やシャワーを『地魔法』で作っていく。一度作った事があるので順調に作業は進む。そして、出来上がった水を出す魔道具、湯船と湯沸かし魔道具、簡易シャワーをアイテムボックスにしまい俺は漁師さん達の所に戻った。
「すみません、ここに水場を作りたいんですけど大丈夫ですか?」
「あん? 構わねぇが井戸でも掘るのか? この辺りで掘っても塩水しか出ないぞ?」
まぁ、水場といったら普通は井戸だよね。魔道具で水場を作ると言ったら驚かれたが漁師さん達も使っていいと言ったら大変喜ばれた。
「けどよ、使わせてくれるのはありがたいが魔核は大丈夫なのか?」
魔道具はモンスターの体内にある魔核をエネルギーに使い発動する。使い捨ての電池のような物なので魔道具を使うにはそれなりの量が必要となるのだが、魔核はモンスターの体内にあるためにそれなりに貴重品だ。しかも、強いモンスターほど上質な魔核になるため比較的安い魔核だと、それなりの数が必要となりお金がかかるのだ。
「それについてちょっとお願いがあるんですが……」
俺は漁師さんに魔核を提供してほしいとお願いした。
海には普通の魚以外にモンスターの魚も存在する。それは当然漁師さんもわかっていて手に入れたモンスターの魔核を売り小遣いにしていると聞いている。ただ、取れる魔核はゴブリンと同じくらいの大きさなのでたいした金額にはならないと言っていたが……。
しかし、それでも収入の一部でありそれを提供してくれと言うと渋い顔をされてしまった。だが、俺が欲しいのはもっと小さい普段捨てられている物だ。
論より証拠と捨てられていた内臓から小さな、ゴブリンの魔核が小指の先位ならこれは米粒程の小さな魔核を取り出した。
「こんなのがあったのか!? 気づかなかった……」
普段捨てている物から魔核が出てきたことに驚いたが漁師さんはこれなら問題ないと言ってくれた。これで水場は完成するだろう。
後に『孤児院浴場』として町で人気となるのだがそれはまだ先の話であった。




