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次の日はまた院長先生と従魔の事を知らせに兵士詰所と冒険者ギルドに向かった。

今後も増えるかも知れないから従魔は赤いスカーフを目印にすることにした。


結果兵士詰所、冒険者ギルドで今後従魔は赤いスカーフを着けることを伝え、現在リトルイーグルとホーンラビットが従魔であると伝えた。


これでこれからは従魔の種類を伝えるだけで済むだろう。まぁこれからも従魔が増えるのかは怪しいところだが…。



孤児院に戻るとミュウは子供達と追いかけっこをしていた。ミュウが鬼のようだが、やはり兎のモンスターだけあって足は速いし小回りもきくようだ。

妹ちゃん兎人族のイリヤちゃん狼族のクルス君だけがなんとか逃げている感じだ。



これだけ足が速ければ狩りを手伝ってもらうのも良いかもしれない。

と言うか、狩りの結果が出ないので方法を変えないといけないだろう。



まずはボーラ。やはり何の経験も無いのにいきなり鳥は捕まえられなかった。ボーラのように線で捕まえようとするから無理なのだ。

俺は三本ボーラを改良し、中心よりの線と線を結び蜘蛛の巣状にした。これで捕まえられる範囲は広がったはずだ。

後、無くすといけないから中心から引っ張れるように長めの紐を結んでおいた。

もうこれボーラじゃなくて投網だな(笑)



落とし穴は一応成果はあったが、ほとんど動物を見かけなかったから意味がないとみて良いだろう。


代わりにミュウに期待したい。ミュウの耳による索敵がどれくらい効果があるか。

もし動物を見つけたら、ミュウによる惹き付け又は追い込みで落とし穴。ってな作戦が出来る。


ここらで魔法の練習もしたい。差し当たっては風魔法だな。風で周囲の状況を調べられるようになりたいな。魔法探知と合わせて状況把握に役立つだろう。

後は風の塊をぶつける魔法。投網との併用で鳥を狩るのに使いたい。


それと、地魔法。石を出せるなら他の鉱石も出せないだろうか?少なくとも鉄鉱石が出せれば御の字だろう。



一週間後



今日はミュウを連れての初めての竜の森。出掛ける時イリヤちゃんが連れてかないでと駄々をこねてたが、元々竜の森に住んでいたし餌を食べさせる為と納得してもらった。

ミュウもイリヤちゃんと離れるのが寂しそうだったが今は竜の森で楽しそうにしている。餌が食べ放題だからな。孤児院はそれなりの広さがあり草もたくさん生えているが、やはり毎日となるとどうしても食べる量は少なくなってしまうから、これからも定期的に連れてこなければ。



ある程度の果物類を採取した後俺はミュウと狩りに挑戦した。


「ミュウ、お前の耳でこの辺りに動物がいるか分かるか?」


「キュイ?………キュイ!!」


ウサミミをピクピクさせていたかと思ったら急に走り出し、俺は慌てて追いかけた。

魔力探知を使っているが、進行方向に特に生き物はいないと思うんだが…。


しばらく進んだらミュウは止まり、角であっち!と指している。

木に隠れながら覗いてみると、兎が三羽草を食べていた。

兎を見ながら魔力探知をしてみると、確かに僅かながら反応がある。

多分竜の森の濃い魔力によって兎の小さな魔力は隠されてしまっているのだろう。

これは動物に対して魔力探知は無効化されたに等しい。どれくらいの動物まで隠されるのかはわからないが、恐らくはモンスターは魔力が高いので見つけられるとは思う。


とりあえず動物に対してミュウが役に立つというのがわかったな。


















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