表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
20/314

20

ステータスを確認すると

[従魔:ホーンラビット]

が追加されていた。

これはあれかな?ぴーちゃんと同じなのかな?


「お前、俺の従魔になったのか?」


「キュイ!!(ママ)」


うわぁ~、まったく一緒だ…。

ってことは、モンスターを従魔にするには魔力を流すと良いのか?

いや、もしかすると魔核(コア)に流す事かもな。

ママと呼ばれることから子供限定かもしれないな。



って、今はそんな事を考えてる場合じゃない。このホーンラビットをどうするか考えなければ。

と言っても連れて帰るしかないんだが…。

とりあえず弱ってるから餌を与えないとな。


「ほれっ、これ食えるか?」


俺はホーンラビットの側に置いておいた薬草を差し出した。


「キュイ♪」


ホーンラビットはあっという間に薬草を食べ終えた。


「まだお腹空いてるなら周りの草花食べてな。」


そう言うと、ホーンラビットは俺の周りをウロウロしながら食事を始めた。


さて、これからどうするか…。

正直な話、ホーンラビットを飼うのは簡単だろう。パッと見る限り普通の兎と同じ様に餌は草で平気そうなので、孤児院の庭で十分飼える。

それこそ竜の森に来れば食べ放題だ。


しかし、ぴーちゃんの餌を取るために頑張ってきたのに、一匹も捕れずに逆に従魔を増やすとは…。

院長先生には怒られるよりも呆れられそうだ。



俺とホーンラビットはその後、数ヵ所まわり果物等を採取した。ホーンラビットにも確認しながら餌の草を大量に採取し孤児院に帰った。




孤児院に帰ると妹ちゃんが待っていた。そして、俺の足元にいるホーンラビットを見つけると


「うさしゃん!!」


と、駆けてきた。もちろんぴーちゃんも近付いてきた。

ホーンラビットは最初警戒していたが、二人?をじ~っと見つめた後、すりよっていった。従魔同士なんとなく仲間だと分かったのだろう。


ホーンラビットをみんなで可愛がっていると、ものすごい足音が聞こえてきた。



見ると兎人族のイリヤちゃんが走ってきていた。

俺たちのそばに着くと息も絶え絶え


「そのっ、ホーン、ラビッ、ト、どうしたの!!」


「えっ!?あ、あの、また従魔になっちゃったみたい…」


「じゃあ、この子は私が面倒みる!」


「えっ!?でもまだ院長先生の許可も取ってないし…」


「私が代わりに許可取ってくる!!」


そう言い残し凄い勢いで走り去っていった。

普段おとなしいイリヤちゃんがあんなに走るなんて初めて見た…。

そんなにこのホーンラビット飼いたかったのかな?


ってか、リトルイーグルもホーンラビットも俺の従魔なんだけどなぁ…。



その後、俺達は院長先生のもとに向かったが、すでにイリヤちゃんから話を聞いていてホーンラビットを飼う許可は簡単にもらえた。

と言うか院長先生もイリヤちゃんの興奮した姿にびっくりしていた。


院長先生との話が終わるとどこからともなくイリヤちゃんが現れてホーンラビットを抱き上げスリスリしていた。よく見るとお互いにスリスリしている。


「今日からあなたはミュウよ!!」


またしても名前をつけられてしまった。

嫌がってはいないからいいけど、俺の従魔なんだけどなぁ…












評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ