表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/314

目覚めると青い空が目に映った。

寝ているようなので、起きようとしたが身体が思うように動かない。

声を出そうとしたが、これまた、「あ~」とか「う~」とかしか出ない。

そして、思い出した。自分が異世界に転生したことを。そして、赤ちゃんに転生したことを。

辺りを見ようとしたが、あまり動けず見える範囲は狭いが、どうやら俺は籠の中にいるようだ。

孤児院に転生すると言っていたから、恐らく捨て子としているのだろう。

そんなことを考えていると何かが近づいてくるようだった。

俺に影が射し、優しそうな顔をした年配の女の人が籠の中の俺を覗いてきた。

あぁ、きっとこの人が孤児院の院長なんだろうなぁ~となんとなく思った

「あらあら、こんな所でどうしたのかしら」

そう言いながら、女性は俺を抱き上げた。

そして、俺の頭を優しく撫でたのだった。




撫でられ気持ちよくなった俺はお漏らしをしてしまったのはここだけのナイショだ…




その後近くにあった建物に連れて行かれ、ここ『シリウス孤児院』で暮らすことになった。

暮らすと言っても俺は赤ちゃんなので育ててもらうんだけどね。

動けないし、喋られないのでまずは情報収集から始めるとするか。





数日過ごすうちにいくつか分かった事がある。

まず、ここはシリウス孤児院というらしい。

まだ建物から出して貰えてないのでどこにあるかはわからない。

建物は少し古いが広いみたいだ。

ここに暮らしているのは、最初に会った院長先生、お手伝い?の女性が一人。それと子供たちが10人ほどいるようだ。

子供の中には人間ではない種族も存在していた。

人間の身体に動物の耳と尻尾がある獣人族。

動物がそのまま二足歩行しているような獣族。

鑑定によると、獣人族は人間族と獣族のハーフらしい。どちらにしても、モフモフで可愛らしい。

ちなみに孤児院にいるのは兎人族の女の子と狼族の男の子がひとりずつだ。

孤児院とは言え赤ちゃんが捨てられることは普通は無いようで、赤ちゃんに興味津々でいつも俺の側には子供たちが集まっていた。

これがモテ期ってやつかな。

着ている服や食事を見る限り、裕福ではないが極貧まではいかない感じか。

いつも子供たちはニコニコしているし、院長先生達は優しいし良いところに拾われたようだ。





それから、また数日たったのだが、ぶっちゃけする事が無い!!

赤ちゃんなので動き回れないし、話も出来ない。

魔力操作のおかげで魔力はなんとなく感じられるようになったけど、子供達が常にまわりにいるので転生によくある子供の頃から魔法を鍛えて魔法無双!!…ってのも出来ない。

う~ん、暇だ。





その後、昼間は魔力操作で体内の魔力を循環させたり、空気中の魔力を吸収、体内の魔力を排出させたり魔力の熟練度をあげようとしていた。

夜はみんなにバレない&迷惑をかけないように小さな風を起こす練習をした。他の属性だと目立つからね。

そして、俺が孤児院に来てから1ヶ月ほどたった頃事件は起きた。

またまた赤ちゃんが孤児院にやって来たのだ。











皆様のおかげで本作【孤児院テイマー】が

【HJネット小説大賞2018】を受賞いたしました。

それにともない2019年書籍化決定いたしました。

応援宜しくお願いします!


2019年5月24日金曜日

「孤児院テイマー」

HJノベルス様より発売決定いたしました。

皆様宜しくお願いいたします

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ