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さて、獣人街の宿屋で一晩過ごした俺達は冒険者組、商人組と合流し商業ギルドへ向かった。目的はポーションを売る事と、情報収集、後はおじいさんが狩ったワイバーンなんかの素材を売れればと思ってる。
フレイの町で売れればいいのだが、冒険者ギルドで売るにはランクが低すぎて本当に狩ってきたのか怪しまれる。かといっておじいさんだけで狩ったと言うのもランク的に少し厳しい。
ましてや地元で売ると色々と問題が起こりそうで怖いのだ。その点王都ならどこかで仕入れたと言えば問題なくさばけるだろう。
ちなみに商業ギルドに売りに行くのは冒険者ギルドで買い取った物は商業ギルドが売りさばくからである。今回は討伐報酬や依頼がある訳じゃないし、どのみち商業ギルドにいくなら直接行った方が早い。
「いらっしゃいませ、本日はどのような用件で?」
ギルドに着いたら商人組、おじいさん、熊の行商人に俺で受付に向かった。他の皆は馬車で待っていてもらう。
「えっと、色々と売りたいものがあるんですけど……」
今回は商人組の子が対応する。おじいさんに熊の行商人がいるから問題は無いと思うのだが……。
受付のおばさんと話をし、とりあえずはポーションの商談は成立したようだ。王都だけあって値段的にかなり高く売れたので少し多めに売ることにした。俺のアイテムボックスにはまだたくさんあるのでここで多く売っても問題ない。
「それと、モンスターの素材があるんですけど……」
ポーションの次はモンスターや動物の素材だ。熊の行商人に確認をしてみたが、やっぱりワイバーンなんかはそれなりに貴重な素材みたいなので個室での話し合いとなった。
「それで、ワイバーンの素材をお売りいただけるのですか?」
「はい、値段次第ですけどね」
個室に移動すると受付のおばさんの他に上司と思われる人がやって来て素材の交渉にはいった。
熊の行商人からある程度の目安の売値を聞いていたのでそれなりの交渉は出来たとおもう。思うというのも熊の行商人の目安が冒険者だった頃の話なので今の相場に少し不安があるからだ。
ただ、ワイバーンの交渉の流れで他の素材や途中の隠れ里で手に入れた皮等が少し高く売れたので良しとしよう。
「やっと仕事か!」
「力仕事ならまかせとけ!」
交渉が終わったので俺は馬車に戻り荷物を運び出した。当然のようにクルスくんと冒険者組に手伝ってもらう。馬車の容量よりも多いのだが何度も往復しているので見た目は誤魔化せるはず。荷物は俺のアイテムボックスに入っているのだが、熊の行商人にはおじいさんが持っていると言ってある。俺のアイテムボックスの事はまだ内緒だ。
ちなみに毎回の宴会時、おじいさんがお酒を出しまくっていたので熊の行商人はおじいさんがアイテムボックスを持っていると思っている。その思い込みを利用させてもらったのだ。
俺達が荷物を運んでいる間に商人組はしっかりと情報収集をしていたようで、彼女達の案内でお昼を食べることになったのだが、妹ちゃん達を見て直ぐに入店拒否をされてしまった。
仕方がないのでご飯は屋台で済ませることにしたのだが、そこでも妹ちゃん達を見ると拒否するお店があった。あまりいい気分にはならなかったので冒険者組にお願いして買ってきてもらい皆で広場で食事をした。
その後も王都を散策してみたが、高級店……とまではいかないが少し見映えの良いお店ほど入店拒否をされる確率は高かった。まさかここまで差別があるとは思わなかったのでビックリだ。
妹ちゃんやイリヤちゃん、それになぜかサクヤちゃんまで落ち込んでいたのでその日の夜ご飯に果物のハチミツがけを出してあげた。おじいさんが微妙な顔をしていたけど気にしてはダメだ!
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