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次の日さっそく俺は竜の森にやって来た。

さすがに竜の森に行くのも慣れ、到着も早くなった。

今回は俺一人でやって来た。妹ちゃんにはぴーちゃんのお世話をお願いし、留守番をするように言ったら予想通り残ってくれた。

お兄ちゃんちょっと寂しい。



今回は狩りの練習を中心に動きたいので、さっさと採取に向かった。

薪や薬草キノコはいつも通りだが、果物は多めに確保した。毎回来る度に採れるとは限らないし、アイテムボックスにいれておけば腐らないからだ。


普段魔力探知は地上を中心に調べていたが、鳥系モンスターがいるのが分かったので、空もしっかりと調べるようにした。


今まで気付かなかったが、空には何羽か飛んでいるのを感じた。

魔力の感じではモンスターではなさそうだが、空にも生き物がいるのを忘れていて緊張してしまった。

これがモンスターで前に来たとき襲われていたらと思うとゾッとしてしまう。


今回は狩りの練習なので、とりあえず果物の木を中心に何ヵ所か落とし穴を掘っていく。

半径30センチ深さ1メートル位の穴にした。

少し時間はかかったが、なんとか魔法で作れた。

どこを掘ったか忘れないように石で目印を作っておいた。

各木で穴を掘り最後の木の近くではボーラの練習をする。


とりあえずボーラを投げてみる。

初めての一投は真っ直ぐ飛んだがスピードも距離も出なかった。

真っ直ぐ飛んだのはおそらく「投擲」のスキルのおかげだろう。今まで頑張って石を投げ続けた結果だ。

スピードと距離は単純に筋力不足だろう。

何だかんだと所詮は三歳児だからな。

スキルのおかげで命中率はあがったから、魔法で速度、威力をあげてみよう。



先ずは石を風で包み飛ばしてみる。


結果は失敗。スピードは上がったが広がらずにただ石を投げただけになってしまった。


こうなると直接魔法をかけるのは上手くいかないかもしれない。


次に風で筒状の物を作った。そのなかを風が勢いよく出るように調整した。いわゆるカタパルトみたいな感じだ。そこにボーラを投げるとスピードが増す予定である。


この方法は上手くいった。が、今度は逆に命中率は下がってしまった。これを使うときは三本のボーラを使った方がよさそうだ。また、速すぎて森の中では使い辛いかもしれない。


森の中では二本ボーラを魔法無しで、木の上の鳥用には三本ボーラの魔法有りと使い分けるのが良さそうだ。


また、三本ボーラは森の上に向けて使うので無くす可能性が高い。その為森に生える丈夫な蔦に直接地魔法で石を取り付けていくつか新しいのを作った。



その後、蔦を見つけてはボーラを作り鳥の反応を見つけては狩りをするの繰り返しだった。

しかし、結果は惨敗。やはり素人がいきなり狩りをするのは難しい。


ボーラでの狩りを諦めた俺は落とし穴の確認に向かった。見に行ったがどこも変わりがなく何もかかっていなかった。

元々動物の反応を確認したことが無かったからしょうがないと言えばしょうがない。


次に来たときは少し奥にも落とし穴を仕掛けてみるのも良いかもしれない。


そんな事を考えながら肩を落とし帰路についた。






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