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赤いスカーフを装備したぴーちゃんを妹ちゃん達に任せ、俺は院長先生と話し合いをした。

内容はぴーちゃんの今後である。

とりあえずは町の中で飼うことが出来るようになったが、モンスターを町中だけで飼うのは難しいだろう。それに、大きさの問題もある。今は子供だが大人になればそれなりの大きさになるだろう。そうなった時も考えなければならない。

それと、やっぱり餌の問題は大きい。大きくなれば肉も食べさせなければならないだろうし、量も必要になる。


ここは魔法を使える事を打ち明けて狩りに行かせてもらうしかないかな?



話し合いをし、色々と今後の事を決めた。


まずは竜の森へのサイクル。今は週一で行くようにしているが、今度は三日に一度の予定で行くようになる。

これは単純にぴーちゃんの餌が増えて量も必要な為、行く回数を増やしたのである。

また、今後狩りをする予定でもあるので、肉の為に小まめに行く必要があった。


次に狩り。急に必要にはならないだろうが、今後は肉が必要になる。今は獲れなくても今のうちから練習しておくべきだろう。

ただ、まだ子供なので落とし穴やボーラを使う位しか出来ないだろうが。



最後にぴーちゃんの世話。これはなぜか妹ちゃんが張り切っている。孤児院の他の子も手伝ってくれるが、妹ちゃん、それと兎人族の女の子、狼族の男の子が率先している。何か感じるものでもあるのかな?

妹ちゃんの場合はおそらく初めての自分よりも年下?だからお姉ちゃんぶりたいんだろう。

そのおかげか、俺が竜の森に行くときにぴーちゃんの世話を含めて留守番をお願いしたら、すんなりうなずいてくれた。

お姉ちゃん様様である。



次の日、俺と妹ちゃんぴーちゃん、そして、シャルちゃんで町の中を歩いていた。

従魔の許可等はいらないといってもモンスターが町中にいたら大抵の人は驚くだろう。

その為ぴーちゃんを連れて町中を歩き町の人達に従魔だと知らせると共に知り合いに挨拶回りをしているのである。



挨拶回りの途中で何本か紐を買ってもらった。これでボーラを作ろうと思う。

落とし穴は孤児院にあるシャベルか魔法で作ろうと思う。



孤児院に戻りさっそく俺はボーラ作りを始めた。

妹ちゃんはぴーちゃんのお世話中だ。

まずは投げやすい大きさの石を何個か探し始めた。

そして、まわりに誰もいないのを確認してから魔法で石を作った。形は球状にし、重さを何種類か用意した。何度か試して丁度良い重さをみつけるためだ。

院長先生に貰った布の端切れで石を包み、それを1メートルほどの紐の端に結ぶ。反対側も結んだら石二つのボーラの完成だ。


次に同じ様に片方に石を結んだ紐を三本用意し、石の無い方を結べば石三つのボーラの完成だ。


どちらが使いやすいかは試してみないとわからない。

重さと使いやすさを早く試したいな。


次は落とし穴だが、どれくらいの穴を掘れば良いんだろう?これは何に対しての穴を掘るかだから、シャルちゃんにどんな生き物がいるのか聞いてこよう。



「竜の森の生き物?そうねぇ~、動物なら兎や鹿、猪に熊かな?モンスターも同じ様に兎系鹿系猪系に熊系、後は狼系もいるわね。」


「けっこういるんだね。」


「そうね~、端の方はモンスターも強くないから動物が多いのよ。奥の方に行くとモンスターが強くて動物が生きられないから。そうだ、端の方だとゴブリンもたまにいるから気を付けないとダメよ」


「ゴブリン!?」


「えぇ、ゴブリンは道具を使い集団で行動するから注意しないとダメよ」



シャルちゃんから話を聞いてさっそく穴掘りの練習をした。大きさは兎は体ごと、熊以外は足がはまる程度にした。

蓋は木の枝と葉っぱで隠すか地魔法で薄く土で蓋をしよう。


これで殺せはしないので何か考えないとダメかな?



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