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今回俺達の行動はゴブリンの赤ちゃん、リンちゃんで盛り上がったが本来は鍛冶のための採掘が目的だった。

だから、折れた剣の修理は本来の目的に戻ったといえる。



今孤児院では俺以外に二人ほど鍛冶を専門に習っている。

元々鍛冶屋に働きに行っていたが、孤児院の中で冒険者になるものが増え武器の手入れが増えたこと、孤児院の子供が増えたことによって調理道具や建物を建てる時の釘などを作る量が増えた事による俺の鍛冶仕事が増えたのを見兼ねてお店を辞めて来てくれたのだ。


今現在はおじいさんに教えてもらいながらレベル上げもしている。

習う人が俺を含めて三人しかいないので、見て覚えるではなく、実践しながら覚えている。

前の職場なら数年は下働きをする事になっていただろう。

また、レベル上げにしても簡単な護身術や武器の扱い方も教えてもらっているので結果的には仕事を辞めて問題なかったようだ。

ただ、どこかに勤めるのではないので給料がなく、クランに所属して生活する事になった。



さて、さっそく剣の修理をしようと思ったが、正直鍛冶の腕前は俺より二人の方が上だ。

鍛冶だけをしっかり学んでいる二人と違い俺は鍛冶以外に大工仕事や調薬、錬金術、冒険者稼業と色々手を出しているので仕方ないと言えば仕方ないのだが…。



その為今回は二人を主軸に俺はサポートにまわる事になった。

付与の付いた剣なので錬金術の分野も関わってるからね。



「じゃあ、さっそくやるか!」

「気合い入れろよ?シュウ。」


「うん。」


二人は俺以上に気合いが入っている。と言うのも今回の折れた剣は魔鉄製だからである。

魔鉄というのは単純に鉄が魔力を帯びた物である。価値的には当然鉄よりも高いがそこまで高くはなく少し奮発すれば届く程度だ。


鉄が魔力を帯びた性質上、付与が付きやすく、最近良く使う魔力剣も使いやすく新人冒険者を抜けた頃に魔鉄製の武器を持つ冒険者は増えてくる。

つまり、魔鉄製の武器を持った冒険者は一人前としてみられるのだ。


そして、鍛冶師も同じことが言え、魔鉄製の武器を作れると一人前と認められるのだ。

今回の折れた剣の修理は鍛冶職人を目指す二人にとっても一つのヤマ場になるのだ。



本当なら自分達で一本の剣を作りたかっただろうが前回採掘したなかに十分な量の魔鉄が無かったのでしかたがない。



鍛冶場には俺達三人の他におじいさんと数人の子供達が見学に来ている。このうちの何人かが鍛冶を手伝ってくれればありがたいな。



「出来た!」

「くぁ~、疲れた!」


「お疲れ様!」


「ふむ、まあまあじゃな。」



修理から三日無事に剣は完成した。

正直かなり難しかった。新しく剣先を作り、繋げ、その結合部の強度も確保しなければならず、それに加えて切れ味増加の付与も維持しなければならなかったからだ。


本当なら何度か練習してから挑戦したかった程の難しさだったな。

慎重に直してたから時間はかかったが無事に成功して良かった。

これで一応は二人とも一人前に認められたのかな?


完成した剣はクルス君が持つ事になった。

冒険者組に修理が完成したことを伝えると皆が皆自分が使いたいと言っていたが、クルス君が魔力剣を使えないのでいい武器を、ということで皆渋々ながらもなっとくしてくれた。


おそらく魔鉄で新しい剣を作っても皆ここまで欲しがらないんだろうなぁ~。

【HJネット小説大賞2018】受賞しました。

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応援宜しくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] せっかく鍛冶屋が孤児を雇って一から育ててくれてる恩を、自己都合ですぐに辞めるという仇で返したら もう二度と孤児を雇ってくれないでしょうね 園長先生の顔も潰してますし、きちんと話して納得…
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