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とりあえず整理してみよう。


冒険者に攻撃を受けたであろうモンスター、リトルイーグルを見つけた。

妹ちゃんに言われて治療を試みた。

回復したと思ったらママと言われ?懐かれた。



うん、よくわからん!!



「おにいちゃん、さわってもいい?」


「えっ?ああ、ちょっと待ってて」


俺はリトルイーグルの方を向いて


「触っても良いか?」


と聞きながら恐る恐る触ってみた。


「ピー♪ピー♪」


凄く嬉しそうにしている。これなら大丈夫かな。


「触っても平気みたいだよ」


「ほんと!?ぴーちゃんけがなおってよかったね!」


ん?ぴーちゃん???


「ぴーちゃんって、この鳥の事?」


「あい♪ピーってなくからぴーちゃんなの!!」


あ~、もう名前までつけちゃったのか…。

これじゃあ、もうこの鳥を捨てていくなんて言えないなぁ。


そんな事を思いながら、何気なくリトルイーグルを鑑定したら、捨てていけない理由がもう一つ出来ていた。



リトルイーグルが俺の従魔になっていたのだ。


確かにテイマーになりたいとは思っていたが、こんな簡単になれるものなの?

だが、これで異様に懐かれてた理由は分かった。ママの謎はさっぱりだけどね~。



まぁ、ママの謎は置いといて今後の事を考えなきゃな。

ぴーちゃんを連れて帰るのは決定として、課題は

院長先生の説得

どうやって飼うか

餌をどうするか

かな?院長先生の説得は従魔になったと正直に話すしかないかな。俺のステータスにも調教スキルが出てるし、従魔の表示もある。


飼い方は従魔の取扱いを確認してからかな。町で飼えなければ竜の森で飼うしかないし。


問題は餌だな。猛禽類の餌って肉だったよな?ただでさえうちの孤児院は食事に肉が出ないのに餌に肉なんか出せないよな。

自分で餌を狩るにしても、竜の森の行ったことのある場所で餌になりそうな生き物を見た記憶がない。

餌を狩るならもう少し奥に行かなければならないだろう。



ってか、鳥だから果物とか食べないかな?

俺は思い立って採ってきた果物をぴーちゃんに与えてみた。

いつの間にか妹ちゃんにだっこされていたぴーちゃんは果物に興味を示し、リンゴモドキを食べ始めた。



「おにいちゃん、ぴーちゃんたべてるよ!!」


「おぉ、凄い勢いで食べてるな」


「よっぽどおなかすいてたんだね」


「そうだね、後でぴーちゃん用の果物を採りに行かないとね」


「あい!!」


とりあえず果物を食べてくれたから餌はなんとかなったけど、やっぱり肉も食べさせた方が良いよな?

やっぱり何か動物を狩らないと駄目だよな。



俺達はぴーちゃんが果物を食べ終えてから、ぴーちゃん用の果物を採りに行った。木に行く途中妹ちゃんにお願いして高く売れるキノコや薬草を探してもらった。少しでも餌代の足しにするためだ。



いつも位の量を収穫し、妹ちゃんにはぴーちゃん用の果物、売り物のキノコや薬草を持ってもらう。

ぴーちゃんは怪我は治ったようだが、まだうまく飛べないようなので俺が抱いて帰ることになった。


帰り道、俺は狩りの方法を考えた。

弓矢は体格的に難しいだろうから、ボーラ辺りが無難かな。それかせっかく魔法が使える世界に来たんだから、魔法で狩りがしたいな。何か狩りに使えそうな魔法を考えてみよう!










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