表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
137/314

137

まずは俺とサクヤちゃんの先制攻撃。場所が広いので広範囲に攻撃がいくように、サクヤちゃんは風の刃入りの突風を、俺は雷魔法を。上手くいけばゴブリン達が麻痺を起こすかもしれない。


「行くぜ!」

「ウォンッ!」


魔法が弱まったと同時にクルス君とクイーンが入口に近いゴブリンを順番に倒し、続けて前衛の子を先頭に広場へ突入した。


全員が広場へ入ると周辺にはゴブリンはいなかった。もともと入口周辺にはいなかったのと、クルス君とクイーンが暴れて倒したおかげだ。


俺達は二人以外で予定通りに配置につき、俺とサクヤちゃん以外は近いゴブリンから、俺とサクヤちゃんはゴブリンメイジ、ゴブリンアーチャーと遠距離攻撃ができるゴブリンを攻撃していった。


妹ちゃんには予定通りに後方の見張りを頼んだ。



討伐は順調に進んだ。ノーマルゴブリンは雷魔法でかなりの数が麻痺をしたようで、倒しやすくなっていた。

メイジにアーチャーも俺達の急襲に慌て、ろくに攻撃も出来ずに俺とサクヤちゃんの魔法により倒れていった。



広場の中にはゴブリンキングが一匹、メイジアーチャーが10匹程、ウォーリアーも10匹程、ノーマルゴブリンが多数いた。全部で30匹程だと思ったがそれ以上いたようだ。


しかし、すでに残りはキングとウォーリアー数匹を残すのみとなっていた。

ウォーリアーはクイーンがあっという間に倒してしまった。クイーンは俺達の中でも頭一つ抜けて強いな…。


残ったキングには、魔法で一撃をいれ妹ちゃんとポジションを交換した。ノーマルゴブリンでは最近は無理だがキングならば経験値を得られるだろうから攻撃してもらうためだ。


入口方向を探知しながら戦いを見ているが、チームワークも良く危なげなく戦っている。

従魔達も攻撃を当てているので経験値を貰えるだろう。


それから順調にダメージを与え、無事にゴブリンキングを倒すことが出来た。


「みんな、怪我はないか?」


「大丈夫だぜ!」


「クイーン達にも怪我は無いみたい。」


「これで全滅で良いのか?」


ゴブリンキングを倒した俺達は怪我の確認とゴブリン達の確認をした。


「あぁ、もう動いてるゴブリンはいないみたいだ。」


「おにいちゃん、あそこ、まだいるよ!」


妹ちゃんが岩影を指差しながら俺に教えてくれた。どうやら索敵を使い続けていたようで岩影に隠れているゴブリンを見つけたらしい。


確かに索敵すると何かの、おそらくゴブリンの反応があった。しかし、その反応は小さく死にそうなのかもしれない。これはきちんと探さなければ見逃していたかもしれない。


「えらいぞー。」


ゴブリンキングを倒した事で安心し索敵をするのを怠ってしまっていたようだ。俺は妹ちゃんの頭を撫で誉めてあげた。妹ちゃんは嬉しそうだ。


「もう死ぬと思うが一応確認しておくか。」


そう言って盾を構えながら反応に近づく冒険者の子。


岩影に近づき反応の正体を見る。




「お~い、こっち来てみろ!」


岩影の反応を見に行った子に呼ばれぞろぞろとそちらへ向かった。

そして、岩影を覗くと………赤ちゃんがいた。



ゴブリンの赤ちゃんが……。


「おにいちゃん、あかちゃん!」


うん、赤ちゃんだね。さて、どうしよう……。

皆様のおかげで本作【孤児院テイマー】が

【HJネット小説大賞2018】を受賞いたしました。

それにともない2019年書籍化決定いたしました。

応援宜しくお願いします!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ