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洞窟前には二匹のゴブリンが見張りをしていた。


「まずはあいつらをなんとかしないとな。」


「なら、最初に弓で、倒せない場合を考えて魔法を、最後にクイーン達にトドメを頼む感じか?」


冒険者組が見張りゴブリンを倒す作戦を考えた。

ちょっと慎重過ぎる気もするが、安全第一ならこれくらいがちょうど良いかな?


さっそくイリヤちゃんと冒険者組の女の子が弓を、俺とサクヤちゃんが魔法を、クイーン達が接近の用意をする。


「皆、準備は良いか?」


冒険者組の言葉に皆頷いた。

そして、弓持ちの二人はお互いを見て頷き、矢を放つ。


矢は見事にゴブリンに刺さった。


「ギャッ!」「グギャッ!」


だが、当然矢一本では倒せないので魔法で追撃。


倒すには至らないが致命傷は与えたようだ。

そして、魔法が当たってすぐにクイーン達がトドメを刺してくれ、無事にゴブリンを倒すことが出来た。


「お疲れ」


冒険者組の子が俺達に声をかけ、ゴブリンに近づいて行った。

ゴブリンの死体の処理をしたいが、まだ洞窟の中にいるはずなので、アイテムボックスに収納しておく。


「で、誰を残す?」


何の事かわからなかったが、どうやら俺達も見張りを残すらしい。

外にいるかもしれないゴブリンが帰ってきたら洞窟内で挟み撃ちにされるからだ。


話し合った結果、冒険者組の女の子と前衛の子が一人、それとイリヤちゃんと子狼三匹だ。

理由としては弓は洞窟内では使い辛いだろうし、狼も洞窟内では動き辛いから。それと、前衛もいた方が良いとの判断だ。


残すメンバーを決めたところでさっそく洞窟に入っていく。

中は当然のように暗いので、魔法で明かりをいくつか、それと松明も用意した。

ゴブリン達が松明を使っている感じはしなかったので、恐らく夜目が効くのだろう。


洞窟の広さは人二人が並んで歩けるほど、高さは剣を振り回すには少し危ない位か?

なので戦闘は少し難しいだろう。


少し歩くと分かれ道にぶつかったので右から進むことにした。

入口に見張りを置いたが分かれ道で挟み撃ちにされる可能性もあるから注意が必要だな。


洞窟を進むと当然のようにゴブリンに出会うが、魔法での遠距離先制、クイーンの追撃、前衛達のトドメと危なげなく倒している。

相手のゴブリンに上位種がいないのも良かった。



いくつもの分かれ道の先はただの行き止まりや、ゴブリンが広げたのか小部屋のようになり、自作したものや冒険者から奪ったであろう武器や防具が置いてあったり、食料が置いてある部屋があった。


不安だった空気もどこかに穴があるのか風が流れているのを感じた。

お目当ての鉱石も僅かではあるが見つけることができた。さすがにゴブリンがいるなかで採掘は出来ないが、先へ進むほど量は増えているようだった。


探索とゴブリン討伐を一時間位続けると、恐らく洞窟の終わりらしき所に近づいた。

そこは人工か天然かわからないがとても広い空間になっていた。


「思ったより多いな」


「それに上位種もけっこういるぜ?」


入口から隠れながら広場を覗くとゴブリンキングを含み上位種合わせて30匹以上のゴブリンがいた。


「こうなると弓が無いのがちょっと辛いな」


「だな。なら基本的に防御中心で確実に倒していくか」


俺達は入口から離れ、警戒しながら作戦を立てた。

冒険者組の子が前衛で注意を引き、俺とサクヤちゃん銀リスが敵のメイジやアーチャーの魔法や矢を警戒しながら魔法で攻撃をする。

クルス君とクイーン、ミュウにポイズンスネークは遊撃でノーマルゴブリンを攻撃してもらい、妹ちゃんは周囲の警戒だ。


さぁ、ゴブリンの巣の掃除開始だ!

皆様のおかげで本作【孤児院テイマー】が

【HJネット小説大賞2018】を受賞いたしました。

それにともない2019年書籍化決定いたしました。

応援宜しくお願いします!

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