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「おとまりたのしみ!」


一週間後に森へ鉱石発掘に行くことになった俺達だが、今回は妹ちゃんも一緒に行くことになった。

年齢的にも一緒に行くメンバー的にもなんとかなるだろうとおじいさんが判断したからだ。


「楽しみ…。」


妹ちゃんが行くことになったので、サクヤちゃんも一緒に行くことになった。おじいさんはサクヤちゃんと一緒に行く為に妹ちゃんに許可を出したのかもしれない…。



採掘メンバーは俺、妹ちゃん、イリヤちゃん、クルス君、冒険者組から四人、おじいさんにサクヤちゃん、従魔からはクイーンと子狼達にミュウ、今回は洞窟がメインの為にポイズンスネークに銀リスの普段森へ行かない小型の従魔を連れていく予定だ。その為今回はピーちゃんはお留守番だ。




「よし、出発だ!」


クルス君の掛け声に皆で森へ歩き出した。

今回は一週間程の予定で考え、準備をしている。

今回は森での野営の訓練も兼ねているので、各自一週間の野営の準備をしてきている。

俺のアイテムボックスを使えば楽だろうが、当然使わない予定だ。


森へ入り、最初のうちは問題なく進み、少しするとクイーン達がウサギや鹿を狩ってきた。

普通の冒険者達なら目的地に行く前なので荷物にならないように持っていかないが、従魔達の餌としてアイテムボックスにしまっておく。


その後もおじいさん案内のもと、獲物を狩りながら進むと少し強いモンスターが出始めた。


「洞窟はもう少し先じゃな。モンスターも強くなってきておる。警戒はしっかりするんじゃぞ!」


モンスターとしてはいつもおじいさんが連れてくるので戦った事があるが森で戦った事はほとんど無いので慎重に進んでいった。


しばらくするとおじいさんが言っていた洞窟らしきものが見えてきたが、その入口近くにはゴブリンがうろついているのが見えた。


「師匠!もしかして、あそこのゴブリンがいる所が洞窟か?」


「うむ、どうやらゴブリンの巣になってるようじゃな。」


「巣になるほど広いんですか?」


「わからん、入ったことは無いからのう。」


「えっ!?無いの?」


「うむ。」


ということは、ここで鉱石が採れるかわからないのか…。それにゴブリンもいるしなぁ…。


「それじゃあ別の洞窟に行きません?」


「他の洞窟はもう少し歩くからのう、むしろちょうど良い、ゴブリン退治をすればいいじゃろ。」


「ゴブリン退治って…俺達だけで大丈夫なの?」


「今のお主達なら大丈夫じゃろ。ただ、ゴブリンキングがおったらちとキツイかもしれんがのう。」


「キングってことは親玉がいんのか!」


「だが、これだけいればいい勝負が出来るんじゃないか?」


クルス君が興奮し、冒険者組の子もゴブリン討伐に乗り気のようだ。


「確かにゴブリンキングは怪しいけど、それ以外のゴブリンならなんとかなるかもね。」


おじいさんがいる以上そんなに危険な事にはならないだろうと、俺もゴブリン討伐に前向きになった。



「じゃあさっそく行こうぜ!」


皆がゴブリン討伐に前向きになったらクルス君が剣を握りしめ、今にも走り出しそうだった。


「クルス君駄目だよ!」


「なんでだよ!?」


「当たり前じゃない!ゴブリンの様子も確認してないし、洞窟に潜る準備もしてないじゃないの。」


俺がクルス君を止めるとイリヤちゃんにも怒られていた。


「とりあえずは今日は様子を見つつ離れた所で野営して、ゴブリン討伐は明日じゃな。」


おじいさんにも言われてはうなずかないわけにもいかず、ゴブリン討伐は明日になった。

皆様のおかげで本作【孤児院テイマー】が

【HJネット小説大賞2018】を受賞いたしました。

それにともない2019年書籍化決定いたしました。

応援宜しくお願いします!

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