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塀が完成したことで本命のクランハウスの建設を開始したのだが、今までと違い時間がかかった。

理由としては単純に失敗しないように丁寧に作ったのと、人手不足だからだ。

全員で集中して作れば早かったかもしれないが、ここに住む予定の人達も生活があるので、交代でギルドの依頼を受けたり、生産組も物作りをしていたのだ。


もちろん人数が必要な時は全員で建設をしたけどね。

それでも結果的には二ヶ月以上かかってしまった。

建物としてはおばあさんの魔法での強化やおじいさんや昔大工に働きに行っていた子の知識を総動員して二階建てが出来た。

一階には台所に居間、風呂場に工房等を作り、二階は個室だけになった。

出来る限りの空間魔法を使ったので、部屋数と広さは満足出来るものとなった。



新しく従魔になったグレイウルフ達は一週間程で帰ってきた。クイーンはかなりのスパルタだったらしくグレイウルフ達はボロボロだったが、強さは子狼達に少し劣る位になっていた。

まぁ、安全に戦える外縁部ではこのあたりが限界だろう。クイーンや子狼達はおじいさんが連れてくるモンスター等を倒しているからレベルは少し高めだ。


しかし、なぜかクルス君は狼達に頭があがらず、実力は


クイーン>クルス君>子狼>狼達


なのに、偉さと言うかカーストは


クイーン>子狼>狼達>クルス君


となっていた。これはやっぱり最初にクイーンに対して格付けされたからかな?



クランハウスが完成してから冒険者組で少し変化が起きた。冒険者は続けるが大工仕事、木工品作りをやりたい子が出てきたのだ。


「元々シュウが持ってきた木で食器作るのも楽しかったし、大工に働きに行ってたからな。働けなくなって冒険者になったけど、家作りしてやっぱり大工仕事したくなったんだよ。もちろん冒険者もレベルあげるためにやるけどな。」


とのこと。この案には皆が賛成した。やはり、家を作るのは大変だと実感したからだ。一人でも技術を持ってればどれだけ助かっただろうか…。

ただ、師事する人がいないので独学でどこまでやれるかはわからないけどね。

その代わり、木工スキルのレベルは上がるだろうからそれでなんとかなってほしい。


こうなると鍛冶をやりたがる人が出ないかと期待しているが、こっちは皆ほとんど経験してないから難しいかな?でも専門で生産してくれる人は欲しいので皆にも相談してみよう。




「おじいさん、この森で鉱石がとれる所って無いですか?」


「鉱石か、無いことはないが何が必要なんじゃ?」


「何がというか、鍛冶で使えそうなのはほとんど無くなっちゃったんですよ。」



そう、まずは皆に鍛冶を体験してもらおうと思ったのだが、肝心の材料が無くなっていたのだ。

俺達が使う武器や防具、最近では釘等を大量に作ったからだ。

元々材料はゴブリンが持っていた錆びた剣や鎧だったのだが、最近のゴブリンは棍棒位しか持っておらず材料の回収が出来なかったのだ。


そのため、龍王山があるので鉱山はないかとおじいさんに聞きに来たのだ。



「ふむ、鉱石がでるかは知らんが洞窟ならいくつか知っておる。ためしに行ってみるか?」


洞窟かぁ…、奥の方で採掘すれば何かしらとれるかな?


「じゃあ申し訳ないんですが、そこを教えてもらっても良いですか?」


「よかろう!久しぶりに皆で遠出をするか!」


ということで俺達は鉱石発掘ツアーに行くことになった。

皆様のおかげで本作【孤児院テイマー】が

【HJネット小説大賞2018】を受賞いたしました。

それにともない2019年書籍化決定いたしました。

応援宜しくお願いします!

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