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「おっとまり♪おっとまり♪」


小屋へ向かう俺達のなか、妹ちゃんが上機嫌だった。


「そんなに楽しみ?」


「あい!」


妹ちゃんはニコニコしていた。

ある程度の準備が出来たので、俺と妹ちゃん、サクヤちゃん以外の皆が今日から二泊三日の予定で野営をしてくるのだ。

その間、留守番組は小屋でお泊まり会となる。


小屋に着くとおじいさんは待ってましたと皆を連れて魔法で飛んでいってしまった。

よっぽど楽しみにしていたのだろう。


ちなみに野営をする場所を聞いてみたら、いつも小麦や鶏や牛の飼葉を貰っている山向こうの村周辺らしい。こっち側だと堂々と出来ないからね。


さて、じゃあこっちもお泊まりの準備をするかな?


「じゃあまずはテントを建てようか。」


「あい!」「うん」


おれ、妹ちゃん、サクヤちゃんの三人で作ったテントを組み立てていく。今日のお泊まりは小屋ではなくテントでおこなうのだ。

さすがに皆と野営は出来ないが気分だけでも味わえるようにしたのだ。


できるだけ簡単に組み立て出来るように作ったので俺達三人でも15分程でテントは完成した。

おばあさんをいれて四人用のテントを建てたが空間魔法で広くなっているので、五~六人でも使えそうな広さがあった。


「さて、テントも建てたし先に仕事を済ませちゃおうか!」


「あい!」「うん。」


ここに泊まる理由に畑の管理と従魔達の世話があるのでさっそく三人で始めることにした。

おばあさんが作ってくれたお昼を食べつつ、元々そんなに大きくない畑、頭の良い従魔達のおかげでたいした時間はかからずに終わらせることができた。


「よし、仕事も終わったし、野営の準備をしよう!」


「わ~い」「わ、わ~い?」


サクヤちゃんが妹ちゃんの勢いに押され始めちゃってるな。


「じゃあ最初はかまどを作るから大きめの石を集めよう。」


「あい!」「はい!」


まずは森近くへ行き石をいくつか集めテントの近くに積んでかまどを作った。初めてなので作りが怪しいので後で調整しよう。


「次は二人で枯木を拾ってきてくれるかな?」


「あい!」「はい!」


「クイーンも二人についていってくれる?」


「ウォン!」


さすがに二人だけだと心配だが、森の外側ならクイーンがいれば安全だろう。

二人が木を拾いに行ってる間に俺は水を汲みに行ってくる。

おばあさんは他の従魔達とテントで留守番だ。


さて、水汲みだが、馬車で移動していればバケツと言うか桶を使うのだが、今日は歩きを想定しているので小鍋と水袋に水を入れてテントへ戻った。

これは食事が終わったらまた汲みに来た方がいいかもしれない。


テントに戻りおばあさんと小鍋に合わせてかまどの調整をした。

そうこうしているうちに二人が薪を取って帰ってきた。


「ただいま~」「ただいま…」


「お帰り~」「お帰りなさい」


さっそく二人が取ってきてくれた薪を使い火を起こした。

が、最初は火打ち石で点けようとしたのだが、難しい…。

そういえば、最近は魔法で火を点けてたが、昔はこうだったな。ってか、これは無理しても火の魔道具は必要になりそうだな。

ある程度挑戦したが、時間がかかりそうなので魔法で火を点けた。


「よし、じゃあ一緒に食材を探しに行こうか!」


「やった~!」「うん!」


おばあさんに火の管理を任せ俺達は森へ向かった。

食料の基本は持ってきたものだが、現地で調達出来るならそうした方がいいからな。

森へ着くといつも来ている事もあり、何種類かの食べられる草(野菜)や木の実、追加の薪、そして、ぴーちゃんやクイーン達が鳥と兎を狩ってきてくれた。


これだけあれば十分だろう。帰って調理開始だ。

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