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孤児院の冒険者+予定の6人はおじいさんの修行を受け始めた。

といっても新しく何かを習うというよりも、モンスター3種以外と戦う実践形式の修行だった。

3種のモンスターにしてもゴブリンの上位種やファングボアの上位種と戦う事もあった。

そういえばホーンラビットの上位種を見たことが無かったが、どんなのだろう?ミュウはどんな進化をするのかな?



おじいさんが連れてくるモンスターと戦う事が続いているが、困った事も起き始めていた。


「おいっ、クルス、一人で出すぎるな!」


「皆いるから平気だろ!?」


「お前が出てったら練習にならないだろ!」


モンスターと戦っていると、クルス君が一人突っ走ってしまうのだ。

元々クルス君の性格的にモンスターと戦うのは合っていたのだろうけど、俺達最初の4人の中で前衛はクルス君しかいなかったので、盾役をしてもらっていた。

しかし、今は前衛として9級冒険者が二人に冒険者予定が二人もいる。

その為に今までの鬱憤を晴らすかのように攻撃に走ってしまっているのだ。


「ん~、しょうがない、じゃあクルス君はそのまま遊撃をお願い!二人は前衛でよろしく!」


「よっしゃ~!」


「わかった。」「しょうがないな…。」


その後クルス君を遊撃とし自由に攻撃させることにした。レベルもそれなりに高く、相手モンスターもそれほど強くないので今はそれほど心配していない。

相手が強かった場合に備え連係の練習は必須だろう。


また、前衛も9級ペア、他の二人のペアで交代しながら練習してもらった。クルス君の事があるので盾役はしてもらうが攻撃にも参加出来るようにしたのだ。

格上や大型、もしくは複数のモンスター対策として4人前衛盾役のパターンも試したが、こちらはまだまだ要練習だった。


男4人が前衛となり、練習していたが森と違い小屋の近くだと戦い方が多少変わるため、4人には盾と剣から盾と槍に装備を替えて戦ってもらったりもした。森と違い広いので槍は中々に有効だった。


クルス君にも槍や大剣を使ってもらったが、いまいち使い辛そうだった。しかし、遊撃ということで盾を持たずに剣を二本、双剣スタイルにしたところ予想以上にしっくりきたようで丁度良いサイズの剣を試しているようだった。




おじいさんの所で修行を始めて二ヶ月ほどたった頃、女の子二人にも変化が起きた。


「やった!成功したわ!」


「おめでとう!」


おばあさんの所でサクヤちゃん達と魔法の練習をしていたところ、風魔法を覚えることが出来たのだ。女の子二人に風魔法の素質があったのと、風龍であるおばあさんに教えてもらえたのが大きいだろう。

その前から教わっているイリヤちゃんや妹ちゃんは獣族、獣人族が魔法適性がほとんど無いので覚えられなかった。

二人は俺のように魔力操作スキルがないので自由に魔法を使うことは出来ないが、既存の初級魔法は使えるようになった。



「凄い!速度も威力も上がってる!」


「でも、間違って当てたら危ないから今まで以上に気を付けないと!」


魔法には『付与』と呼ばれるものがあり、武器や防具に魔法を付与することが出来る。例えば火や水を武器に纏わせ攻撃力を上げたり、土(岩)を防具に覆わせ防御力を上げたり出来る。

今回の風は矢や投げナイフ等の飛び道具に付与することで速度(威力)を上げる効果があった。

覚えたての魔法なのでその効果は微々たるものだったが。


この魔法をもっと早くに知っていれば一人で狩りをしてるとき楽できたのになぁ…。




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― 新着の感想 ―
[一言] 子供たちがわがままでイライラします。 自分の手柄でもないのに厚かましい。 シュウは搾取され過ぎてかわいそう。
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