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「兄ちゃんどうだったの!?」

「受かった?」

「大丈夫だった?」


ランクアップ試験の次の日、二人が来ると朝の挨拶をする前に孤児院の子達が突撃していった。


「おいおい、朝から元気だな」

「お前達少し落ち着け!」


二人になだめられ、少し離れる子供達。


「お前達、よ~く見ておけよ?」

「これだ!」


二人はそれぞれカードを皆に見えるように取り出した。


「「「「おぉ~~」」」」


子供達は歓声をあげ、なぜか拍手までし始めた。


「無事に合格出来たんだね!」


「あぁ、なんとかな。」

「予想通り落ち着いてやれば皆も受かると思うぞ。」


「じゃあ、クルス君が危ない位かな?」


「あ~、そうかもな」


「なんでだよ!俺も平気だよ!」


二人が合格したので少し浮かれながら、朝には珍しくお肉が出た朝ごはんを皆で食べいつものメンバーで採取に出掛けた。



「それで9級の依頼は確認してみた?」


「あぁ、やっぱり討伐依頼があると冒険者になった気がするな。」


「討伐依頼って言っても9級じゃあ常設依頼のゴブリン、ホーンラビット、ファングボア位しかないけどな」


「それでも十分だよ!むしろ、その素材が余ってるんだから」


「そういえばそうだったな。」


「じゃあアニキ達はこれから討伐中心にするのか?」


「いや、さっきも言ったが討伐依頼は常設の3つしかないからな。」

「それだけだと逆に稼げなくなっちまう。シュウのアイテムボックスにたくさんある素材を売れば問題ないだろうけど、いきなりたくさんは売れないし怪しまれるからな。」


「それに、これからも討伐する予定だけど、俺達含めまだまだ冒険者になる人の分もあるしね。全部は売れないよ。」


「それにクルス、この3種類なら平気だろうけど、素材を一度にたくさん売ると値崩れして高く売れなくなるわよ?」


「あ~、そういう問題もあるのか~」


「だから、当分今まで通りになるかな。お前達と薬草採取して、それ以外の日は町での依頼を受ける。それで、薬草を提出するときにモンスターの討伐証明部位も提出してランクアップに必要なポイントを稼ぐ感じだな。」


「なんだ、じゃあせっかくランクアップしたのに特に変わらないのかぁ~」


「そうみたいだね。元々モンスターの肉も売らないし、討伐依頼の報酬は考えない方が良いかもね」


「おにくたべる!」


「じゃあ、今日も頑張らなきゃね!」


「あい!」「おう!」


叫ぶと共にクルス君と妹ちゃんは走り出してしまった。

話を聞く限りまだ9級も初心者の域を出てないみたいだから、やはりランクを上げるのが優先になるのかな。


「そうだ、シュウ、今度師匠の所へ行くとき俺達も連れてってくれないか?」


「おじいさんに聞いてみないとなんとも言えないけど、多分大丈夫だと思うよ。どうして?」


「いや、3種のモンスターは既に倒せるし、ランクアップした時用に修行つけてほしいんだよ。」


確かに今さらホーンラビットやファングボアと戦っても経験にならないか…。


「わかった、おじいさんに聞いてみるよ!」



二人の事は無事に了承を得られ、二人は町中の依頼の日と休みの日を取り換えておじいさんの所で修行することになった。

それと、他の四人も同じ道を辿るのだからとおじいさんに頼んで、一緒に修行するようになった。

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