顔合わせ
こんばんは~。
KURAです。
遅くなってしまい申し訳ありません、
奈 夜中に起こさないでって言ったでしょう……。眠い。
私も眠いですよ!?
では本編どうぞ。
長く豪華な廊下を抜けると広場に出た。
……つか思ったがよく魔王に苦しめられてるなかこんな豪勢な廊下が作れるよな。
やっぱ威厳とかの関係なのか?
無駄な気がするが。
そして、抜けた先の広場には3名の男女……うわぁ、一人圧倒的に嫌いな奴がいる。
男二人女一人なのだが、男に俺の嫌いな目をしているやつ。
まぁ、どっちかというと女のほうも嫌いな目なんだが、男のほうが圧倒的だからあまり目立たないな。
「やっと来たわね! 遅いわよ! この危機のなかでなにを悠長にしているのかしら!」
「まぁまぁ落ち着きましょうや」
「本当だ! 苦しんでいる人がいることがわからないのか!」
赤髪赤目の気の強そうだが見た目麗しい女。
はっきり言うが嫌い。
そして緑髪、オッドアイで右が青左が紫の中年の男。
そして一目見て嫌いになった黄髪金目のイケメンな男。
黄目ではないな。金のほうが当てはまるな。
流石異世界、ありえない色だ。
「すまない。ねむたかったんだ。ほら、寝なきゃ戦は出来ぬとか言うだろ?」
「いや! 食わねばね!? それ!」
「うっさいリョウカ」
「ひどくない!?」
「ともかくだ! 自己紹介から始めよう。我々は命を預けあう関係になるのだからな!」
「おっさんもそう思うぜ~」
「そこまであんた年取ってねぇだろ」
「そうだけどこのメンバーからしたらオッサンだからさ」
確かに中年に片足突っ込んでるのはこの中高生くらいのメンバーではオッサンかもしれないな。
とりあえず椅子に座り、自己紹介することになった。
といっても軽くするだけらしい。
「俺の名はカイト。ただの剣士だ」
「私の名前はリョウカ。魔法使いよ」
「そうか! 俺はリベライト・アスターマン。リベと呼んでくれ!」
「俺はヘクト。ヘクトと呼んでくれや」
「私の名前はリュウナ・シキター。リュウでいいわよ」
うん。やっぱリベライトとリュウナ嫌い。
合わないな。
本音を言うと俺は集団行動とか苦手なのだが。
う~む、どうしたものか。
「そういえば気になってたんだけどさ。アンタの横にいるピエロはなんなの?」
「おや、私の事? あ、そうですか。申し遅れました。しがないクラウンをやっております。エマと申します」
「へ~、じゃあ! なんかやってみてよ!」
「おい! 失礼だろう」
「別に良いですよ~」
「お前が決めるなお前が。主の俺に許可とりやがれよ。まぁいいんだがな」
「では。コホンッでは皆様! 大変お待ちいただきました。今回のピエロを務めさせていただくエマと申します。では、ナイフ百本の舞♪」
そういうとエマは何本ものナイフを取り出しジャグリングを始める。
大したものだな。
というか魔王がこんなことしていてよいのだろうか。
そして、魔王を倒すためのパーティーよ。目の前にいるぞ。
倒したいならさっさと倒してくれ。
「ではでは~? プラス三百本! え~いつもより多めに舞っておりまーす」
「すごいわね!」
「へぇ、すごいなアンタ」
「町にこのようなものがあれば民達を笑顔にできる……?」
……ブラック。
《なんだ?》
思ったんだが魔王が目の前で四百本ナイフジャグリングしてるって何気に凄くないか?
《……そうだな》
あ……そういえば神殺しの古剣ってなんなんだ?
《……聞きたいか?》
どうしてもかと言われるとノーだな。
お前が話したくないなら話したいときに話してくれよ。
《あんがとよ》
そしてエマはいつの間にか張ってあった糸でジャグリングしながら綱渡りなど芸達者な面を見せるのであった。
ま、芸達者じゃねぇとピエロできないしな。
そして、そのまま顔合わせは終わりとなった。
そしてあしたは実践訓練があるそうだ。
何事もなければよいのだが。
まぁいいか。
寝るとしよう。
おやすみなさい。
《おやすみ》
《おやすみなさ~い》
うるさくなったなぁ……。
奈 もう限界。おやすみ。
えー!?アバドーン!
寝ちゃいました。
さて、私も寝るとします。
では皆様おやすみなさい。




