エピローグ
こんばんは~。
今回少し少なめです。
許してください。
では本編どうぞ!
あー忙しい忙しい!
ベルはこんな仕事量をこなしてたのかよ!
え?裏街の予算?んー、こんくらい!
出来ないならまた検討するから!
なに!この忙しい時に……え?客?通して。
「久しぶりでございます」
「よう、クリン。そっちはどう?景気いい?俺んとこはベルに任しっきりだからわかんねぇけど」
「我が帝国は私にもわかりませんな。もう息子に受け継がせたので」
「ほー、いたんだ。じゃあ今度あいさつにいくよ」
「わかりました。失礼のないよう言っておきます」
「そんなかしこまらなくていいんだけどな~。あ、その時にはまたお茶会しよーぜ~」
「かしこまりました。最高級の茶葉を取り寄せるよう言っておきます」
「いやいやこの前のでいいよ」
って仕事しないと!
さすがにベルですらあまり休めない仕事を俺がやると全く休めないな!
「じゃ、仕事に戻るわー」
「はい。では失礼いたします」
よっしゃ仕事仕事♪
「不思議な御方だ。眠り姫のように眠っていらっしゃったのに性格は本物の勇者のように勇気があり、気さくだ。ふむ、眠り勇者とでもつけて帝国の物書きに物語を書かせてみるのも良いかな。……いやサイガ様がお許しにならないだろうな。世界を支配できるほどの力を持ち、国の裏を支える。いやはや本当の力とはあのような方にしかつかないのだろうな」
元帝国帝王クリン・ボレッドは帰りの馬車の中一人ごちる。
「とうさん、お母さん。おれ、おにいちゃんにあったよ。おれをすくってくれたんだ。とうさんやお母さんをたべちゃったおれをすくってくれたんだ。そして、かてにしたいきもの、お母さんやとうさんたちのためにもいきろっていってくれたんだ。だから、だからちょっとそっちにいくのはおくれるよ」
蜘蛛の子は星空の下、自室で自らの母、父にこれからも生きていくことを報告したのであった。
さてさて、眠り勇者が救ったのはなんだったのでしょう。
蜘蛛の子?自分自身?
全て救ったのかもしれないし?
救ってないかもしれない。
ただひとつ言えることは蜘蛛の子も元帝王も眠り勇者もただ前を向き歩いている……ということだけ。
さて、これで眠り勇者、第二章は閉幕となります。
皆様、お楽しみくださった方もそうでない方もありがとうございました。
では眠り勇者達があなた様達と会うのは第三章になるでしょう。
またその時まで……さようなら。
第二章完!




