俺は俺。僕は僕。俺は僕。
こんばんは~。
大幅遅刻すみません~。
許してください。
奈 なら3日後までに一話出しなさい。
……わかりました!わかりましたよ!!
やります!
爺さんside
「ん~?なんか面白い話してるじゃん?」
気絶してるはずのサイガが操り人形を起こすが如くありえない動きで起き上がる。
「貴様誰だ……それはわしの孫の身体だぞ……」
「クハハそんな怖い顔すんなよおじいちゃん。僕はただの憎悪……いやトラウマ…………まぁどっちともあるな。うん。記憶が作り出した人格ってとこだ」
「貴様……まさか……!」
「そう!僕はお前が作り出した!サイガの一番怨みの深い人格さ!」
「きさまぁ……!」
「待ってください!どういうことですか!」
「レイマ……なんか私達には殺気きてないよ……?敵意はないんじゃない?」
「馬鹿は黙ってて!」
「うぅ……」
「お前らに敵意はないじゃろうな。あいつは話からすると友達をころ「黙れ。僕が本気になったら小指でも首をはねれることを忘れるなよ」……目覚めさせてやるよ……小僧が……!」
居合いの構えをとる。
首をとりにいく。どうせ防がれるじゃろうが。
「ふーん。やる気なんだ。じゃレイマたちは……そこで待っててね《罪悪感に逃れる術なし!》『罪悪感の檻』」
……とった!
…………なんじゃと……わしの命まで使った刀を折られた……だと……!?
指で刀を折る姿はまさしく魔王だった。
「なぁんだ……これじゃあ……サイガに救済は訪れないね」
「……!?」
口が裂け、血が出ているのもあわさり三日月のようになっている口は……この世のものとは思えぬほど不気味だった。
「僕が対峙しているのはあんたじゃない。サイガだ。サイガが僕を乗り越えるまでに僕を足止めするのあんたの役目だったのにね。僕はこのまま、自分の感情に従って地球を壊す。その前に人間は惨殺するよ。レイマ達は痛みを感じさせずに一瞬で殺す。僕を舐めないでよ?あんたの相手は僕じゃない。時間だよ」
……その役目すらもわしは果たせなかったのか。
わしはミナの愛した、わしの愛した地球は壊されてしまうのか。
《おじいちゃん、世界って……酷いね》
あぁ、サイガ…………あの怨みは続いておったんか……。
《ねぇ!おじいちゃん!友達が出来たよ!しかも二人!……ねぇおじいちゃん。世界は僕に対して酷いことをしたけど優しいんだね》
……サイガ……わしの……魔法はいらなかったようじゃな。
《クソジジィ!勝手に寝てるとき運ぶなっていつもいってんだろ!……あ?景色?……綺麗だよ。…………俺はこういう景色好きなんだよ。………………ありがとな》
……サイガの……わしの……俺の孫の愛した景色を!
孫の手で壊させてたまるか!
「おいこら!神殺し!貴様に魂を注いでやるからさっさと!再生でもなんでもしやがれ!」
折れていた刃がくっつき輝きだす。
《やぁ、はじめまして……って悠長に話していられないみたいだね。……くるよ》
これは……刀が意思をもったのか……?
「今度はこちらからいかせてもらう。《復讐は目を濁らせ、刃を鋭くする》『復讐の刃』!」
かつて、英雄とも勇者とも言われ、神をも殺し神死の異名を持った殺戮道27代目、國崎殺奇衛門。参る。
居合いの構えをとる。
二人とも振り切った姿で止まる。
「ゴフッ……これは……内臓ほとんど斬られてんな……。でもサイガ……救ってやったぞ……かんし……ゃ……しろ。……《***》回復……して、寝ときゃ……なおるな…………すこし……ね……る……」
サイガside
「たいしたもんだよ。二人とも同時に僕を打ち破るとは……ね。筋肉、骨、神経全て斬られてるじゃないか……どっちみち……僕の負け……か。僕の怨みは君に任せたよ……君に吸収されて君の中で世界を見るのも悪くないだろう」
「ああ、あとは……任せろ。なんてったって俺は僕だからな。一緒に行こう」
俺は俺でもあるし、僕でもある。
「サイガ……?サイガなの!?」
「あぁ。迷惑かけたな。【パチンッ】アザトース、シュブニグラス、ヨグソトース、ナイアーラトテップ、アブホース、ぬらりひょん。もういい。戦わなくていいぞ」
「「「「「「はっ!」」」」」」
指鳴らして、外神たちに呼び掛ける。
「さて……お前らに昔話でもするか。……あるところに一切眠れない一人の男の子がいました。しかもトイレ等排出をほぼしないため、気味悪がられ、友達はできませんでした。けれど一人の少女だけは友達でした。その男の子は幸せでした。一人しか友達がいなくとも。……その時は。
ふぅ~。
では皆様夜も遅いことですし。
奈&K おやすみなさい~




