蜘蛛
こんばんは。
頭が痛いKURAです。
ああ、頭痛い。
奈 大丈夫ですか?
大丈夫じゃないです。
「あ゛?かってぇ……」
散歩をしていると何かにひっかかった。
なんだ?これ。……糸?
……細い……蜘蛛か……?
「とりあえず報告案件か……?」
《ベル。ちょっといいか?》
《いいわよー?何?》
《何か蜘蛛の糸みたいなのが張り巡らさせれてんだけど》
《え?蜘蛛?……もしかしたら……いや無いよ……ね?》
《なんだ?》
《いや昔禁忌の魔法を使って人と子を成した蜘蛛の悪魔がいてね……。でも隔世遺伝はほぼ零に近い確率のはずなんだけど……》
《……へぇ?悪魔?知り合い?》
《私は知らないわよ。私はルシファーから聞いたんだし》
《んー、切り取ってルシファーんとこ持っていくわ》
《わかったわ。連絡しておく》
《おう。じゃな》
《じゃあね。今度仕事手伝ってね》
怠惰の武器で……言いにくいな。怠器と呼ぼう!
怠器で切り取ってつまむ。
「さて、その蜘蛛悪魔くんの子孫かねぇ?」
走っていくと訓練のような声が聞こえてきた。
「よう、悪いがフェル呼んでくれるか?」
「え?失礼ですが誰でしょうか?」
「…………?」
「……!?バッカ!す、すみません!」
「……君は見たことあるね」
「知っててもらえて光栄であります!」
誰か聞いてきた人は知らないがそいつを殴ったやつは見たことあるな。
「おい!こいつつれてけ!」
「……え?」
「ではサイガ様こちらへ」
「へ?サイガ様?」
「すみません!アイツは新人なもので」
「いいよ。そこまで無礼じゃなかったし、俺も三年居られなかったから顔も知らないやつは多いだろ?」
「いえ!貴方様のお顔は出回っているのですが……アイツなんで知らなかったんだろ……」
「いいよ。俺もそこまで礼儀は重んじるタイプじゃねぇし」
「有難うございます!ではこちらがルシファー様の部屋でございます」
「おう、ありがとな」
「いえ!いつでも申しつかってください!」
ノックして、返事があるまえに入る。
「よう、早速だがこれを見てどうおもう?」
「!……どこで手に入れた?」
「へぇ?やっぱ蜘蛛悪魔か。散歩してたらひっかかったんだよ」
「……ベルか。でもこの糸は確かにクレースの……。子孫?でも隔世遺伝は確率ほぼ無いしな……」ブツブツ
「まぁとりあえず問題があるか?」
「……これは子孫の物だろうけど……やばそうだね。糸が憎悪と……食欲?いや愛を渇望してような感じがするね」
「ふー、とりあえず探してみるわ」
魔力の感じを探してみる。
……あったけど……。これは?
「なんか大量にあるんだけど」
「多分分体だね」
「じゃあ行ってみるわ~」
「……僕も行くよ。かつての親友の子孫だし」
「行くぞ」
………………これはきついかもな……。
なんだよこの大きな蜘蛛はよー!
「これは……子孫が力をつけたと言うよりもクレースが復活したって言った方が現実味があるよ……?」
「まーじか……こりゃ本気……ミクロンぐらい出す覚悟はしないとな」
「低くない!?」
「あ?1%出すとこの星が崩れるかもしんねーぞ?」
「……え?」
「っと敵さんは待ってくれねぇみてぇだぞ?」
「うん!行くよ!」
……強くねぇか?
これ下手したらベルたちとタイマンはれるぞ。
「やばいね……これは憎悪で狂化されてるね……」
「まじかよ!フェル!下がってろ!」
切り裂いていく。
出てきた奴を切り裂くと、奥から……なんだあれ?
人から蜘蛛の足が出てるというか巨大な蜘蛛から人がぶら下がってるような姿だった。
「おいおい?あれって蜘蛛に人がついてんぞ」
「アハハ、クレースの遺伝子が暴走してる感じかな……?」
「───────────────────!」
甲高い声が響き渡る。
「来るぞ!」
「ああ!」
クレースの子孫との戦いが始まった。
おれはくも……?
おれはばけもの……?
わからない……わからない。
ああ、かあさま、かあさまおしえて。
「(オマエラ!ニクヲ!ニクヲ!モッテコイ!デキレバヒトヲ!カアサマニチカイノダ!)」
ああ、かあさま。
ぼくはかあさまのようなにくにであえるの?
ああかあさま、おれにのこしたものをもういっかいあじあわせて。
ああ、かあさまさびしいよ。
すみません!
これであとがきおわらせていただきます。
頭が痛いので。
すみません!
では。
さようなら!




