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眠り勇者(凍結)  作者: KURA
眠り勇者の英眠録
2/129

ステータス

頑張ります

「……ここは…………?」


サイガ達が起きるとそこは見たことの無い広間だった。

そして横を見るとサイガの友人達が転がっていた。


「!!!……レイマ!リッカ!」

「なにごとだ………………サイガ……ここは?」

「えぇ?なんでサイ…………ねぇレイマサイガ……これアレだよね」

「だろうな。……出来れば優遇パターンがいいな。さすがに奴隷は嫌なんだが」

「眠れれば……それでいい」


そう話し合っているとサイガ達の真後ろ辺りに居た集団が話しかけてくる。


「私はアリス・コンスターガです。早速ですが勇者様!この世界を救ってくれないでしょうか!」

「早速ですね……。とりあえず状況確認がしたいのですが」

「あ、はい。そこにいらっしゃるのが私の父でありつまり王です。そして私が勇者様達を召喚しました」

「……とりあえず受けることにします。……結局俺達は帰る術がないんでしょう?」

「…………はい…………」


帰る術の無い事に責任を感じているのかアリスは顔をうつむかせる。


「とりあえず自己紹介をさせてください」

「はい」

「俺は佐藤零磨。佐藤が名字で零摩が名前だから……レイマ・サトウにでもなるのか?」

「はい。名字は後ろ……なんですが……勇者様達の出身は特殊……なんでしょうか」

「私は新堂立夏だからリッカ・シンドウかな!?と、魔法ってある!?」

「あります……よ?」

「「よっしゃー!」」


二人はラノベ好きでありそのなかでもファンタジーは大好物なのである。

だからファンタジーの代名詞、魔法が使えて大喜びしてるのだが……そのため大声で思いっきりびっくりして怯えてるアリスに気付くことはない。


「國崎才賀……眠い」

「あ、あの機嫌を損ねたでしょうか」

「いや、コイツは元々こんなやつだ」

「そうだよ。でそんな事は置いといて!ステータスある!?」

「あ、あります。ステータスと念じてくだされば」


《《《ステータス》》》


國崎才賀

レベル1

年齢14

攻撃100

速さ100

魔力100

運100

スキル

睡眠レベル10

称号

眠り姫


(ふむ。なんというか…………眠い)

何か考えている内に眠たくなって支離滅裂なことを考えているサイガ。

そしてキラッキラな目でステータスを見るレイマとリッカ。


「どうでしたでしょうか」

「……んー、俺達じゃ判断出来ないんだが……普通の兵士はどのくらいなんだ?」


興奮をおさめてから質問するが、ちょっと口調が崩れているレイマ。

まぁ良いほうだ。リッカはもう目がキラッキラで興奮をおさめようともしていないのだから。

サイガは眠たそうにそれを見ているが。


「兵士だと……平均100……ぐらいですね」


それを聞いたサイガは内心焦る。

凡人だと訓練等をされられたりしたらゆっくり眠れないからである。


「俺は運以外200で、運は150だった!バランスが良いな!」

「私は魔力が300、それ以外は150だったよ!魔法が使える♪」

「さすが勇者様!訓練も受けてないのにそこまで能力値が高いなんて普通はありえませんよ!」

「あ、そういえばサイガは?」

「あ、私も気になる!」

「…………全部100……」

「「「………………」」」


サイガ以外のその場に居る者は何て言っていいかわからず場がシンッとなった。

その気まずい空気でさえもサイガは眠たい……としかかんがえていなかった。


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