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眠り勇者(凍結)  作者: KURA
テンプレ? と勇者と眠り勇者
129/129

墓参り

おはようございます!

KURAです。

遅れて申し訳ない!

奈 貴方他の二作あまり間開けずに1話ずつ更新してたくせに何故……?

いや、やる気落ちて、うかうかしてた、高校始まりまして、そして死んでました。

奈 ……あー、貴方高校の体育で死んでましたね。

はい。かってもらったゲームすらできず一回死のうと決意しましたもん。

奈 死んだらこれが更新できなくなるのでもっかい殺します。

無茶苦茶ですね!?

「……ホントにいくの?」


「そりゃ俺らここの地理もねぇし、なにしろ面白そうだろ?」


「面白くはないと思うけどねぇ……」


リョウカが苦笑いで止めてくるのを制してまで俺がしようとしていること。

それは尾行である。

それは何故か。

リベとリュウナが新しい町で土地勘ありそうなのに俺らを放置して別行動を取ろうとか言い出したからだ。


……まぁ面白そうは冗談としても迷子になっても困るし、だからといってそこにずっとそこにいるのもどうかと思う。

それになんといってもそれでは暇だ。

なので尾行してみたということである。


「……目的地みたいだ」


「……怒られてもしらないよー?」


まぁ怒られたら怒られたで謝るだけだ。

それは俺にも非があるしな。


「……はぁ。静かに、は無理か」


「アハハ……だね」


あ、これバレてら。

二人は苦笑いでこちらをみていた。


ばつが悪い顔をして出ていくと、軽く頭をチョップされた。

しかも俺だけ。

なぜなのだ。


「お前なんで俺だけって思ったろ」


「む」


「不満そうな顔でバレバレだバカ。どうせリョウカはこのバカに巻き込まれたんだろ?」


「うん」


リョウカは少し目線を右にずらして頷いた。

あ、コイツ少し興味あったな。


「だろ? さて、このバカだが……」


「ま、いんじゃない?」


「どうしてだ?」


「隠すことじゃなくない?」


「……そうだな」


二人は笑いながら前を向いた。

俺たちの視線も自然とそちらを向く。

そこにあるのは大きな石だった。


「それは……?」


リョウカが少し怪訝な顔をして聞く。

何故ここにきたのか、なのか。

それともこの石はなんなのか、なのか。

はたまた俺の思考の外か。


「墓だ。俺の親友の」


「……俺たちの、でしょ?」


「……そうだ、な。俺たちの親友、そして俺たちの、原点」


そう誰かに語りかけるように話す彼の顔は晴れやかで、けれど何処か影を落としていた。

うん、と小さく呟いたリュウナの顔は斜め下を見て、何処か涙を堪えるような、寂しさを堪えているような何とも言えない表情で俺達二人は何も言うことができなかった。


「……湿っぽいな。親友、いやジャンヌ。俺の友人さ。男はバカだけど良いやつで」


「女の子も良い子よ。貴女に会わせたかったわ」


「全くだ。イタズラするやつはいなかったか? 待ち合わせくらいは許してやるけど」


「こんなとこで待ち合わせなんて密会かしら?」


「違いない。うちの町の変人ならやりかねんだろ?」


「フフ、確かにね」


二人はまるで学校の廊下の休み時間でクラスの違った幼なじみが各々の報告と雑談をするような気軽さで話している。

その表情は年相応の少年少女らしき健やかさを含む笑顔であり、話し方も身ぶり手振りが少し混じるところが仲のよさを演出している。


「そうだ、せっかくジャンヌの前で二人もいるんだし昔話でもしたら?」


「……そう、だな。」


そういうと二人はなんとも言えない顔をしている俺達の方へと向き直った。

先ほどまでとはいかないが少し笑顔が混じっている。


「昔話を聞かせてやろう。聞きたいだろ?」


「……まぁ」


「うん」


「なら聞かせようか」


「どこから言う?」


「孤児院からザックリ言って事件から普通に話始めたら?」


「そうだね。それでは聞かせよう」


聞かされる過去。

力の秘密はあるのか。

それよりも気になるのはジャンヌと呼ばれている少女のことだな。



「俺達は、孤児だった。孤児院前は記憶がないから割愛する。実親なんてものは知らないし、必要ない。俺達の親は神父ダーレンだけさ。


俺もそこまで友達付き合いってもんは得意じゃない。

まぁ、孤児院の主要人物は俺、リュウナ、ジャンヌ、神父ダーレンくらいだ。


まぁ、なぜ俺達がここまで変わったか、というとある大きな事件が関わっている。

その事件ってーのも、そこのジャンヌの美貌が大きな鍵となっている。

ジャンヌは女神かってくらい美しくてなぁ……。

身内だからってのもなく普通に綺麗だった。


綺麗すぎた。

最初の事件はジャンヌが誘拐された。

誘拐されただけなら取り返そうとしただけで済んだんだがなぁ。

よりにもよって俺らを殺そうとしやがった。

しまいにゃ……。


おっとネタバレはいかん。


順に話していこう。




そう話していこうとする彼の顔は明るいが先ほど一瞬ばかりではあるが暗い怒りの炎が目に宿ったのをカイトは見逃さなかった。


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