華の音楽街
圧・倒・的・謝・罪!
奈 誠意をみせろ誠意をー!
すみませんでした……っ!
奈 おっとこんなところに縄が。……おや? 何故こんなところに椅子があるんでしょ。
吊れと!?
まぁ喜劇はおいておいて。
ほんとすみません。KURAです。
いやぁ、昨日更新するって予告してたんですが……(まぁ日付かわってるので詳しくは一昨日)1000文字書いた辺りから記憶がないので寝落ちしちゃいまして……。
ちゃんと2時くらいに余裕をもってかきはじめたんですけどね……。
長くなってきたのでここらへんで締めますが本当に申し訳ございませんでした。
「さて、どうしようか」
治療も終わり、座ってこれからについて話そうとする。
……試合の結果?
同時に倒れたよコンチクショー。
「そういえば、ここに近い街でもうそろそろ音楽祭の時期じゃないでしたっけ?」
「……あぁ、そうだな」
エマとリベが意見を出した。
回りを見渡してみると、異論はないようだな。
……と思ったんだが。
「あ、私……といっても魔王グループは少し抜けますよ。少々事情がありまして」
少し申し訳なさそうに手をあげて話したのはエマである。
魔王グループ、と言ったので他の魔王も見ると頭をかいていたり他の所を不自然に見てたりして事実だとわかった。
質の悪い冗談ではないようだな。
「……ま、事情じゃしゃーないか。どのくらいかかりそうなんだ?」
「……さぁ? わかりません。ですが、私達も早く戻れるようにはしますよ。なんだかんだいってここは楽しいですし」
「そう、それはよかったよ」
「それでは」
エマがそういうと各々別れの挨拶をして魔王一行は消え去った。
リベ達に座り直した。
先の話の続きでも聞いてみようかな。
「音楽祭……あぁ、スルットね」
リュウナが合点がついたとでも言いそうな表情なので名前が出なかったのだろう。
まぁよくあることだ。
……と思ったらリベが凄い表情で見ていたのはなんだろう。
「……スルットは俺らの故郷だろ?」
「……ア、アハハ~」
「いくら短いからって……」
目が泳いで、笑っているリュウナと頭を抱えるリベに少し笑ってしまう。
「ははっ、じゃあ目的地はそこでいいか?」
『異議なし!』
こうして俺たちはスルットに向かうことになったのだ。
三日ほど歩いただろうか。
まだ、つかない。
今も森を歩いている。
「まだ?」
「もう根をあげたのか? 情けないなぁ」
「うるさいなぁ、こっちは故郷ではろくに訓練なんてしてなかったんだよ」
「ほう、それは珍しいな。さすが異世界といったところか」
なんて他愛もない話に徒花を咲かせていると、ふと思い付いた。
こいつらの故郷って、育ちってどんなのだろう。
「……なぁ、リベ」
「なんだよ。改まって」
「お前どんな風に育ったんだ?」
「……それは罵倒か? それとも疑問か?」
「疑問に決まってんだろ……」
まぁ確かにどんな育ちしてるんだ的な意味にもとれなくはないが。
少し顔に影をうつし、目が濃く光を失ったのを見ることができた。
地雷踏んだか?
ドキッとそう思っているとニヨニヨと微笑まれた。
解せぬ。睨んでみると微笑みが深くなりやがった。
「んだよ」
「いや? 俺らがこんな風になるとも思わなかったし、お前が爆弾を気にする程の存在になったのか、と思ってさ」
「……言ってろ」
何も言えなくなり、歩みを速めて明後日の方向へと目線を向ける。
……ほんと、こうなるなんてな。
「ま、いいさ。俺の過去だったか。少し長く……はならないか。俺達には親が居なくてなぁ。つまり孤児。 天才色を好むって言うだろ? 変人音楽家が多い町なんだ。だから孤児も結構いた」
「……いた?」
「そう。いた。今はほとんど居ないだろうなぁ。居たとしても数日の命だ。……まぁ、俺達が関係してないといえば嘘になるが、原因ではないから勘違いしないでくれよ?」
「さて、何故今いないのか、だな。そうだな。あの町の言い伝えの話をしようか。『孤児から住みかを取り上げると鬼が来る』……まぁ、自分で言っておきながらだけど言い伝えって、なぁ? しかもこれホントにあるし、子供に言い聞かせるらしいからね。喜劇だよな」
「……あぁ、そういえば青鬼、だったか? 呼ばれてた何てことを言っていたな」
「おう。まぁ、内容としてはある孤児院には美人で天才で変人な俺らの親友がいた。そして馬鹿な貴族がいた。ただそれだけのなんの変哲もない物語さ」
ほぅー。なるほど。そんな過去があったのか……。
と、頷きかけたところ少し気にかかった。
何故孤児ごときがあそこまで強大な力を得ることができた?
この世界はファンタジーみたいだが決してファンタジーじゃない。死ぬときゃ死ぬ。それは理解してる。
なら、当然激情による覚醒なんてものはない。
それならば、何故。
「……あぁ、この力について説明してなかったね?」
「なんの話をしているの?」
「あぁ、リュウナ。俺達の昔話だよ」
リュウナがこちらに近づいてきた。
俺達が話していることに興味を持ったのだろう。
はよ、はよ、と目線で急かすとリベは呆れたように肩をすくませた。
「リュウナ、あの婆覚えてる?」
「お婆様でしょ? 覚えてるわよ。師匠を忘れるわけないでしょ?」
「そうだな。つまり、そういうことさ」
こちらに向き直し、ニヤリと笑ってそう言った。
……何故挑戦的に笑ってくる。
「んだよ」
「これで終わりでいいか?」
……あぁ、なるほど。
後は、わかれと。
……なるほどなるほど。
ハハハハ。
「わかるかボケッ!」
とりあえず雷魔法で体を数瞬硬直させ、げんこつをお見舞いしてやる。
某幼稚園児漫画のようにゴチーンと音をならしてやったわ。
リュウナも半笑いでリベを見ていた。
「今のはしょうがないよ。ちゃんと話そ?」
「いって~……。リュウナ防げただろ? 硬直。硬直さえ無かったら反撃したのに……」
「いい薬だわ。昔話くらい減るもんじゃないし」
「ま、そうだけどさ。それだけじゃないんだよ。あと少しで着くぞ」
唐突にリベが前を指差した。
薄暗い森の中に輝く光。
つまり出口だ。
「さぁ、故郷だ。糞みたいな思い出が多いが。石は見に行かなきゃな」
「そうね。もう雑草とか凄いんじゃない?」
二人が懐かしそうに目の前の空を眺めていた。
あ、若干書き方変わった? と言われるかもしれませんがさすがに放置しすぎましたので……ね。
こんなんが好きだったぞコンチクショーとかありましたらご報告ください。
えー、受験生なので私は。
奈 あ、そういえばそうでしたね。落ちました?
縁起でもないことをっ! 私立は受かりましたよ。
公立はこれからです。
奈 貴方今風邪っぽいのひいてますよね。
はい。
奈 貴方今日昼から夜にかけてなにしてた?
……。
奈 貴方が昨日買ったDARKな魂のディスクがケースに入ってないが?
……君のような悪魔は嫌いだよ。
奈 遺言はそれでいいんだな。
ギャーッ!
それ……では……み……なさま……さよ……な……ガクッ




